「Tokyo Rainbow Pride 2024」報告
2024年4月19日(金)~21日(日)の日程で、Tokyo Rainbow Pride 2024が開催されました。初日は強風のため残念ながら中止となりましたが、翌日以降は予定通り開催できました。ぷれいす東京のブースはメインステージから近く、たくさんの人が通る場所に面していました。ブースではいつものとおり、今伝えたい情報のパンフレットや冊子をたくさん配布しました。また、フォトフレームを使って「性的な同意」を啓発する「コンセント」で来場者に写真をとってSNSにアップしてもらいました。お土産には、TENGAさんの新しいSEX TOYを配布、「ええ!これなにー、かわいい」とさまざまな人に持って帰っていただきました。もちろんいつものコンドームも啓発資材とともにお持ち帰りいただきました。
今年はブースの中にはDJを配置して、音楽を流し、ちょっとしたおしゃべりや休憩ができるようにしました。さらにブースの特徴を生かして1日4回のミニトークショーを行いました。ミニトークでは、「HIV陽性者ってどんな人?」というタイトルで生活や治療の実際をHIV陽性者に語ってもらいました。また新しく始まった「コンセント・プロジェクト」のお話や、研究班が取り組んだ第2回LASH調査の報告、PrEPや検査の最前線情報もお伝えしました。ぷれいす東京のメンバーだけでなく、コミュニティセンターaktaの岩橋さんにも登壇していただき、検査キットの説明や第38回日本エイズ学会について教えていただきました。トークゲストのQUEENフェリシアさんは、「検査キットはこんなに便利になっているんだ、郵送もできるんですね」とHIV検査の新たなフェーズに驚いていらっしゃいました。各回ともにトークが始まると来場者の方が興味をもって参加してくださってよかったです。
3日目には、TRP史上最大・アジアでも最大級の15,000人が渋谷の街をあるくプライド・パレードが行われました。私たちは去年に引き続き、akta、エイズ予防財団、JaNP+、製薬会社さんと共に「UPDATE HIV」フロートを企画し、250人の隊列で13番目に歩きました。先頭には、「WE ARE POSITIVE」と書かれた横断幕を持った7人のHIV陽性者が笑顔で元気に歩きました。
先導フロートからは、ラビアナさんが「あなたたちは最高!さあ、顔上げてあるこう、愛で世界を満たそう!」とたくさん励ましてくれました。「UPDATE HIV!」「WE ARE POSITIVE!」とコール&レスポンスで声をあげられたこと、みんなで偏見差別のない社会を実現しようと行動できたことに今振り返っても目頭が熱くなります。三重県から参加された方が、「親子でパレードに参加されている方がいて感動しました。自分の親はすでに他界してしまったけれど、たくさん応援してもらった。この先、親子でパレードを歩く人が増えていくと、もっと前向きに考えられるようになるのではないかと希望をもった」と語ってくださいました。いま、6月はプライドマンス、世界中でsexual minorityの権利が主張され、可視化のためのイベントが行われています。その中で日本は、どうしてもHIVや性感染症のことは忘れられているか意図的に隠されます。わたしたちは昔も今も、いっしょに生きています。改めて、知識のUPDATEとLIVING TOGETHERを胸に活動を継続していきたい。
community center aktaで、4/21(日)の「#updateHIV」フロートの様子を写真で紹介しているので、合わせてご覧ください。