アクティビティー

「認定NPO法人ぷれいす東京 2024年度活動報告会」報告

2024年度活動報告会集合写真(ゲスト、来場者、スタッフ)

2025年5月24日(土)に、来場者・スタッフ含めて56名が会場に集まり、ぷれいす東京の2024年度の活動報告会が無事終了しました。YouTubeのライブ配信も同時に行い、多くの方にご視聴いただきました。終了後、写っても良いというサポーター、連携先の皆様、ぷれいす東京スタッフで集合写真を撮影しました(photo by Yoshiki Hase)。

報告会では、2024年度の活動について、HL(感染不安の電話相談)、セクシュアル・ヘルス・プロジェクト(SH)、Gay Friends for AIDS、ネスト・プログラム、バディ活動、陽性者向けの相談、研究・研修など、各部門から10名を超えるスタッフが登壇してこの一年の報告を行いました。
また、30周年記念事業「日本における HIV/エイズの歴史アーカイブ・プロジェクト」および「CONSENT・プロジェクト」の進捗状状況も報告されました。
トークコーナーでは、「新規HIV陽性者の血液データから読み解く──日本のエイズ動向と、今、私たちに求められること」と題して、基礎研究者の松岡佐織さん(国立健康危機管理研究機構)と貞升健志さん(東京都健康安全研究センター)、菊地正さん(国立健康危機管理研究機構)を迎え、現在のHIV/エイズ対策、特にHIV検査体制の課題についての貴重な話を伺うことができました。

ご来場いただいたみなさま、ご視聴いただいたみなさま、参加していただいたみなさま、本当にありがとうございました。
当日、ご来場いただいたみなさまに、2024年度年間活動報告書をお渡ししましたが、PDF版をWebサイトにも掲載いたしておりますので、ご覧いただければ幸いです。

2024年度活動報告書(約7MB)

当日の模様は以下のぷれいす東京チャンネルでアーカイブをご覧いただけます。

ぷれいす東京2024年度活動報告会

プログラム
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00:00 説明&あいさつ
02:47 ホットライン
12:25 Gay Friends for AIDS
17:43 Sexual Health Project
27:00 ネスト・プログラム
35:30 バディ
40:30 HIV陽性者への相談サービス
49:00 研究・研修
59:00 コンセント・プロジェクト〜30周年記念事業
1:04:00 歴史アーカイブ・プロジェクト〜30周年記念事業

1:08:55 トークコーナー
「新規HIV陽性者の血液データから読み解く
─日本のエイズ動向と、今、私たちに求められること」
【出演】
・松岡佐織さん(国立健康危機管理研究機構)
・貞升健志さん(東京都健康安全研究センター)
・菊地正さん(国立健康危機管理研究機構)※ビデオ出演
【司会】
 生島 嗣 (ぷれいす東京)

5名の方から感想文をいただいたので、お読みください。

参加者感想文

「もう少しだけ、気軽に言える社会になったらいいのにな。」けーた(40代 男性 HIVキャリア 告知から20年)

ぷれいすさんは設立されて30年が経つらしい。HIVを取り巻く医療環境は以前より改善されたが、社会の理解はまだまだ進んでいない。私もそう思います。例えばコロナなら、「コロナになっちゃいました! 自粛生活、大変でした!(笑)」「病院に行って薬をもらった方がいいよ」。そんな会話が気軽にできるのに、日常生活で感染リスクなんてないはずのHIVになると「HIVの人なんて会ったことない。友達にはいないよ」「そんなこと周りに言わない方がいいよ。なんで言うの?」と言われるのが現状。都心部はまだしも地方生活だとなおさら相談できる相手は限られているかもしれない。

最近、U=U(性交渉による感染リスクがない)とか、PrEP(暴露前予防内服)なんてものも話題になってきた。自分の体調は、まずは自分で管理も気を付けていきたい。でもどうしても困ったときには、もう少しだけ(もっともっと?)気軽に言っても平気な社会になったらいいのにな!(←個人の願望)

「最新のエイズ動向の知見と今後のボランティア活動の刺激を受けました。」さわら(会社員/30代/男性/ゲイ)

1点目に、私はぷれいす東京のボランティアとして登録していますが、同時期にボランティア研修を受けた研修同期が複数名、部門報告において登壇、発表しており、驚くと共に刺激を受けました。会場には間近に聴講者がいますし、YouTubeで生配信されますから大変緊張する場だったかと思いますが、どの発表も分かりやすく、部門ごとの個性を感じました。また、皆さんそれぞれの仕事と両立されながらしっかりとぷれいすの活動にコミットされているのだろうなと想像します。私も自分のペースで少しずつでも研修同期のように活動に関わって行きたいと思わせてもらえる発表でした。

2点目に、部門報告だけでなくトークコーナーとして日本の最新のエイズ動向も学ぶことができ良かったです。登壇したお三方の発表から私がまとめのメッセージとして受け取ったのは、「HIV検査の受検数/診断数をどう増加させるか、そして、どうPrEPを適切に使用させるか」が、今私たちに求められているということでした。特にPrEPをHIV感染に気付かないまま始めて薬剤耐性が生じた場合、治療選択肢を狭めることになるため、必ず利用前検査とセットで服薬すべきと言う点は強調すべき点です。

以上1点目、2点目から、刺激と学びの多い報告会であり、参加して良かったと思っています。

「NotebookLMに報告会メモを覚えさせてフランクな感想を聞いたらこうなった」
t1rou.c-no(国立健康危機管理研究機構・男性ヘテロ・HIV-)

ぷれいす東京の活動報告会2024、お疲れ様でした!報告会では、様々な活動によって、HIV/AIDSを取り巻く社会の状況の変化に、柔軟かつ力強く対応している様が伝わってきました。ホットラインの相談件数が毎年増えていることは、活動の必要性を示していると思いました。ネストの活動報告では、参加者のニーズに応えようと工夫されているのが分かります。相談サービスの発表にあった、医療が進歩しても社会の理解が追いつかずにメンタルの問題を抱えがちというのは、本当にその通りだと思います。トークセッションの内容も、非常に興味深かったです。コロナ禍での診断の遅れや、外国籍男性の増加、そして薬剤耐性を持つウイルスの増加とその背景にPrEPの失敗の可能性など、今のHIV流行のリアルな姿がわかりました。血液データからも色々な示唆が得られるものなんだなと面白かったです。全体を通して、ぷれいす東京さんが現場での支援と、データに基づいた現状分析や研究、そして社会への啓発活動をバランス良く行っていることがよく分かりました。活動を継続・発展させていく上での難しさもわかりましたが、疫学研究をしている基礎研究者も、応援しています!

「活動報告会から感じた「ぷれいす東京」の凄さ」山縣真矢(58歳/ゲイ)(NPO法人東京レインボープライド 顧問、NPO法人プライドハウス東京 理事、「結婚の自由をすべての人に」東京二次訴訟原告)

30周年の昨年に引き続き、今年も「ぷれいす東京」の活動報告会に参加できたことを嬉しく思います。部門の多さと活動範囲の広さ活発さは瞠目に値し、30年かけて試行錯誤しながら積み上げてきた組織としての揺るぎない気概を感じました。また、若い発表者も多く、当団体での活動歴の浅いスタッフもいて、94年の団体設立当初から活動している前代表の池上千寿子さん、現代表の生島嗣さんらから次の世代へと、世代交代が円滑に進み、より厚みのある組織になっていっている印象を受けました。

社会活動団体が30年以上にわたって活発に活動し続け、世代交代も着実に進めていくのはなかなか至難の業で、私も団体の代表を務めた経験があるので、その難しさは身に染みています。だからこそ、ぷれいす東京、凄いです。そして、これまでの活動をアーカイブしていく事業も進んでいるそうで、これもまた、凄いです。地味だけれど、アーカイブはとても大切です。今は各団体が個々にアーカイブしているようですが、将来は日本にも、LGBTQアーカイブセンターのような施設ができることを、私は勝手に夢見ています。

「LIVING TOGETHER の先」 まりも(60代 ヘテロセクシュアル女性)

古くからのメンバーですが、普段あまりお手伝いもできていないので、活動報告会ぐらいはちゃんと出よう!と思って出席しています。会場では、昔からの顔馴染みのメンバーはちょっとずつ減って、顔見知りではない人の方が多いので、うっすら緊張しながら座っておりますが、活動報告会に出ると、それぞれの部門がきっちり活動していることが確認でき、新しい活動メンバーの方々にも接することができて、「ぷれいす東京」、相変わらず本当によくやってるなあと思います。

今年は特に、生島代表の「LIVING TOGETHER」からさらに一歩を踏み出せるよう、「何か」をスタートさせる時期に来ていると感じている」という言葉が胸に刺さりました。よく言われていることだけれど、HIV /AIDSは、30年前とは、全く違う病気になったけれど、そのことはあまり一般的には知られておらず、HIVとHIV陽性者を取り巻く差別や偏見は、以前とさほど変わっていないようにも思えます。そんな状況の中で、私たちが今スタートさせるべき「何か」は、何なのか、私ももやっとしていますが、そんな「もやっ」を共有できる場としても、活動報告会は貴重な場だなと改めて思いました。

2023年度活動報告会概要

■日 時 2025年5月24日(土)14:10〜16:30

■開催方式 会場(ワイム貸会議室高田馬場4階 Room 4B)およびYouTubeライブによるハイブリッド開催

■プログラム

  • 部門報告
    ホットライン / Gay Friends for AIDS / Sexual Health Project/ バディ / ネスト / HIV陽性者への相談サービス / 研究・研修 / 30周年記念事業
  • トークコーナー
    「新規HIV陽性者の血液データから読み解く──日本のエイズ動向と、今、私たちに求められること」
    【出演】
    ・松岡佐織さん(国立健康危機管理研究機構)
    ・貞升健志さん(東京都健康安全研究センター)
    ・菊地正さん(国立健康危機管理研究機構)※ビデオ出演
    【司会】生島 嗣 (ぷれいす東京代表)

■会場参加者・スタッフ 56名

2025年5月24日(土)「2024年度活動報告会」【ハイブリッド開催】のご案内ページはこちら

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