アクティビティー

「東京PRIDE2025」報告

2025年6月7日(土)・6月8日(日)の2日間、「東京PRIDE2025」が開催されました。

パレードでは「#UpdateHIV」を合言葉に陽性者や支援者250名が参加、ブースには3000名以上が来場し、特製「U=Uトートバッグ」も2000個全て配布することができました。パレードの様子はこちらからご覧いただけます。(秋山理央さん撮影)

また、東京PRIDEからの求めに応じて、東京PRIDE2025主催ブース「LGBTQ+とHIV / 感染症」にスピーカー(福正大輔)を派遣しました。さらに、6月7日には、イベント「全国のコミュニティが語る日本のHIV/エイズ 課題と希望の視点」が開催されました。

パレードとブース出展の報告をお届けします。6月7日のイベントについては、全国ピアサポート円卓会議メンバーによる振り返り動画をご覧ください。

東京PRIDE2025パレード

#UpdateHIV:3年目の挑戦と課題

はじめに
地域のNGOと製薬会社と行政機関や研究者等が#UpdateHIVを掲げて東京PRIDEに参加した。3年目となる今年は#UpdateHIVチームとして総括できるよう2025年1月から準備をした。昨年度のデータや改善点のまとめ、月に1回のミーティング、一般向けプレスリリース、何よりも気を使ったのが昨年までの4月開催から6月開催へと変わったために熱中症などの体調不良者への備えであった。結果として、250名の参加者がプレゼントされたU=UメッセージのあるTシャツとトートバッグを共有することで高い視認性を獲得した。また250名の「UpdateHIV!」「WE ARE POSITIVE!」そしてラビアナさん発案「U=U!」の3つのコール&レスポンスも圧巻で、耳からのメッセージも沿道の人たちに響いた。フロートに搭乗したのは、はばたき事業団の後藤氏、DJのPOIPOI氏、GOGOのShimba氏、Queenのラビアナ・ジョロー氏、そして参議院議員の川田龍平氏だった。それぞれにHIV/AIDS領域の当事者・支援者・啓発者として活躍する人たちで存在自体が高いメッセージ性を含む多様なキャスティングであった。今回明らかとなった課題は、パレード出発前の集合と整列に関するアテンド、歩行が困難な人やベビーカー等の援助、メッセージのわかりやすさ、フロート準備にかかる人的資源の確保であった。

東京Pride2025_パレード
#UpdateHIVフロートの特徴
わたしたちのフロートはさまざまな立場の人が垣根を超えて集まったことが最大の特徴である。HIVを中心とするSexualHealthの啓発を担う「ぷれいす東京」や「コミュニティセンターakta」、製薬会社からは「ViiVヘルスケア」「ギリアドサイエンシズ」「MSD」が中心となり呼びかけを行った。特筆すべきはマネジメントの中心を担ったのがHIV陽性者であり、その呼びかけに答える形で日本中のHIV陽性者と啓発支援団体が集まった事である。先頭で「WE ARE POSITIVE」の横断幕を掲げた約15人のHIV陽性者のいるフロートは日本のプライドイベントを見渡しても歴史的で画期的な特徴と言える。

フロートの装飾 と課題
今年は発注の段階からミスがあった。単管パイプとスピーカー・発電機を必要よりも多く東京PRIDE側に申し込んだ。しかし、現場の機転により発電機は風船を膨らませる時の時間短縮に活用され、単管はより安全に設営するために活用され、スピーカーは沿道への音声の拡散に活用された。結果として、#UpdateHIVフロートのメッセージを多くの人に届けるための材料とすることができた。
#UpdateHIVの3年目としてターポリンを継続活用し、バルーンの装飾によって立体的で機能的なフロートとなった。風船は暑さ・雨対策のために屋根部分もつくることができた。スピーカーは6台搭載されて、うしろまで音楽や声が聴こえる形となった。今年は3日前からの準備が可能となり、製薬会社を中心とするボランティアが多数参加してくれたこともあり、施行・設置・装飾・片付けまで時間的余裕をもってアイデアを出しながら進めることができた。現場監督からは「みんなでアイデアを出し合って装飾できる見た目も機能も充実する」とコメントをいただいた。
来年度以降の検討事項は、以下のとおりである。

#UpdateHIVフロートのよかった点とさらによくなるためのアイデア
<良かった点>

<さらに良くなるためには>

東京Pride2025_パレード

まとめ
パレードが始まる前には少し混乱が見られたが、終わった時にはみなさんの笑顔が見られ、晴れ晴れとした表情が印象的だった。今後も東京PRIDEは6月開催である可能性が高い。パレードに参加する人の手助けをどのように工夫できるか、伝えたいメッセージをどれくらい具体的にできるか、参加した人・見た人が改めて考えるきっかけを持てるかどうかをチームで継続検討していく必要があろう。また、3年つかった#UpdateHIVというテーマとターポリンを刷新するかどうかも検討が必要だ。これだけの大規模なイベントをマネジメントするためには人的・時間的にかなりの労力が必要である。来年度以降、どの団体がチームリーダーを担い、どのような経済的基盤でフロートを出走させるか2026年1月には検討を始めることとして、このレポートを終わりにする。
最後に協働したみなさんに感謝を伝えたい。コニティセンターaktaには企画会場として場所を提供していただき、日本各地の団体や個人にお声がけいただき、人的ネットワークを活用させていただいた。また各地コミュニティセンター・ピアサポート円卓会議のメンバーには遠路からご参加いただいた。製薬会社・行政機関・研究者等のみなさんには、当日の準備と片付け、救護班や盛り上げ隊としてかなりの労力を惜しみなく発揮していただいた。伏してお礼申し上げ、むすびとする。(報告:福正)


東京PRIDE2025 ぷれいす東京ブース報告

今年も東京プライド2025にてぷれいす東京がブース出展を行いました。
レポートをお届けします。

概要
日程:2025年6月6日(土)~7日(日)
会場:代々木公園、ViiVヘルスケア・akta・MSM ALL JAPAN合同ブース
実績:
ブース来場者推定3500名以上、トートバッグ配布数約2000、PrEP署名3128筆(aktaさん、MSM All Japanさん分も含む)、PRISM調査票配布、ボランティアスタッフ31名以上
内容:
署名・PRISM調査・SNS撮影いずれかの参加者にトートバッグプレゼントのほか、トークショーの実施、GoGoやドラァグクイーンによる呼び込み、パレードのリストバンド・Tシャツ配布も行いました。
準備期間:約2カ月、4月8日頃から具体的プランニングの実施。6月4日(木)には20名近く集まっての準備作業、オンラインミーティングも行いました。適時SHプロジェクトでの意見も集約しなが準備を進めました。

東京Pride2025_ブース

目的・目標:withUキャンペーンと称して以下の目標を掲げた内容となりました。
キャンペーンの内容:
①PrEP署名を多く集める!
②PRISM調査の調査票の回答!
③SNS用のフォトフレームで投稿!
・どれかに参加してくれた方にトートバッグを進呈(2000枚用意)、トートバッグには直前に完成したPrEPポケットガイド第3版やUPDATE HIVのリーフレットなどを封入しお持ち帰りいただきました。
※相乗効果を期待し、パレードを歩く皆さんにも同じトートバッグを持っていただきました。
・そしてみんなで楽しく、盛り上げることをモットーに当日は臨みました。

東京Pride2025_ブース

当日のレポート
場内はひとひとひとでいっぱいで、通り抜けるのもやっとというほどの大盛況となりました。
ViiVさん設置のクイズが設置されたことによりたくさんの方が場内回遊されるブースとなりました。(ぷれいすにはPrEPに関するクイズパネルが設置されました)
PrEPに関する出題と今回の署名に親和性があり、署名獲得につながりました。ボランティアメンバーから解説もできてPrEPを全く知らない人やちょっと知っている人などさまざまな方にアプローチができました。
既にPrEPの事を知っている方などは積極的に署名をしてくださる方も多く、この場での署名活動は大成功でした。
トートバッグ目的の人も多かったのですが会場内でも目立っていて欲しくてきてくれた方も多そうです。また会場内でもとても目立つ存在となり、U=Uの宣伝効果は抜群でした。
初日で70%の資材配布、2日目は午前中に配布が終わってしまいました。ダブルプレゼントの缶バッジなど予備で用意していたものも配布したりしまたが、15時にはブース終了となりました。(ViiVさんが開催のおみくじ3500本も早々に完売)

いつもと違うブース展開でいくつかの課題もありました。
従来のぷれいす東京のブースでの心温まる再開のような和やかなムードやちょっとした相談をする場ではなくなってしまったのでそれを楽しみにして来た方には申し訳なかったと思います。
トークショーも、PrEP体験談や、GoGoやドラァグのトーク、台湾レッドリボンのインタビューなど盛りだくさんでしたがブース内が人でいっぱいでゆっくり聞ける感じでなかったのが少し残念でした。

物品が多くて保管場所、スタッフの荷物置き場、運搬の方法などはもう少しスマートに運営できたらよかったなと思っています。
特に運搬をしてくれたスタッフの皆さんには本当にお疲れさまでした。
酷暑の中とっても忙しくてスタッフ皆さんも休憩もままならないほどで申し訳なかったです。。。
たくさんの方に署名をいただけましたが啓蒙の側面からはもう少していねいな説明ができたりするとよかったかなぁ、、という声もいただきました。
またPRISM調査は対象がLGBTQ当事者でしたので様々な方がいらっしゃるブース内でのお声かけは難しさを感じました。

かつてない賑わいで、たくさんの方々に活動をアピールできる機会となり、大成功に終わりました。
これも部門の垣根を越えてたくさんのボランティアスタッフの皆さんの一致団結したご協力のおかげだと思っています。
ご協力いただいた皆さま、来場いただいた皆さま本当にありがとうございました。(報告:KONTA)

東京Pride2025_ブース

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