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2025年度 新規ボランティア研修会 報告

今年も、9月恒例になった新規ボランティアの説明会と研修を行いました。
オンラインでの説明会を9月6日に開催し16名の参加がありました。研修は、昨年に引き続き対面のみで、9月21日と23日の2日間開催しました。それぞれ、9名、11名の参加があり、最終的には補講の方を含めて12名の方が無事に修了、各部門の研修や部門のミーティングに加わっています。今年も積極的な参加者が多く、研修も楽しくできたのではないかと思います。みなさまお疲れ様でした。今後も、部門の活動に積極的に関わっていただき、ぷれいす東京の活動を一緒に支えていただけれるとうれしく思います。今後ともよろしくお願いします。
そんな参加者の感想文を紹介します。(文責:牧原)

ボランティア研修2025

ボランティア研修2025

参加者感想文

しなやかな関わりで / 7373

 2日間にわたる研修に参加させていただき、ありがとうございました。
HIVに対して知らないことがたくさんあるのだということが、あらためてわかりましたし、知っていると思い込んでいたことが実は誤りであったことなど、新たな気づきがありました。知らないということよりも、誤った知識で行動してしまうことは偏見や差別につながる恐れがあり、 “本当にそうかな?”と一度立ち止まってみることを、心に留めておきたいと思いました。
印象に残った講義として「社会的な背景」があります。HIV陽性という診断を受けた方は、そのショックを受け止めながら治療を進め、様々な手続きにも追われることになると思います。それだけでも大変なのに、他の病気と違って「罪」の結果であるかのような扱いをされ、助けを求められない状況はどれほど困難なことか、想像するだけで苦しくなりました。
これからHIVやセクシャリティに関することなど学びを深めたいですが、知識は根底に置きつつ、出会った方それぞれの思いに心を傾けていきたいと思います。「HIV陽性の方はこうだ」「ゲイの方にはこう接しないとならない」というような型にはめるのではなく、しなやかに、私自身も余白をもってボランティアしたい!と思っている今現在の私です。

研修に参加して / おだし

 私は、日常会話では忌避されがちなテーマであるHIVやエイズに関する知識がなかったために研修に参加しました。
初めて当事者であることをカムアウトされている方にお会いし、薬を正しく服用すればこれまでと変わらない生活を送れることや、身近なことから始められる対策などを知りました。講義といった座学から、当事者・支援者になりきってロールプレイを行う学習まで充実しており、総じて有意義な研修であったと思います。
HIVだけでなく、梅毒やサル痘といった様々な性感染症をテーマを取り上げており、近年の動向とその治療方法まで詳細に知ることができたため、医学的知識に加えて社会背景から当事者が置かれる環境についても幅広く理解することができました。HIVの知識や、当事者が安心して受けられるサポートの提供については複雑で難しいものであるため、研修を受けただけではすべて身につけることができませんが、同じ志をもった講師や仲間と共に研修を受けられることから、今後の実践に活かすための大きな励みになりました。
また、ぷれいす東京は長きに渡ってHIV陽性者および周囲の方への支援をされており、安心できる場・知識を提供し続ける姿勢に感銘を受けました。私も研修を通して学んだ知識を活用して、陽性者およびその身の回りの方に対して不安を解消できるようにしたいと感じました。

初回研修感想文/ 高田のT(40代)

私は、都合上2日目のみの参加でした。資料は1日目の分も拝見しました。「ぷれいす」の存在は、たしか高1から知っています。バディやアニース、小冊子、都内のゲイの文通相手から送られてきたチラシ等を読んでおりましたので、そのどこかで何度も目にする機会があったと思います。昼間の2丁目にも高1から1人で様子を見に行っていました。そして今、「ぷれいす」が今も続いているということだけでも、信頼するに値すると判断しました。内容を見て、5000円を払ってでも研修を受けたいと思いました。我が家の大蔵大臣はパートナーですので、内容も話し、「それは、5000円を払って行く価値があるよ!」と、ポンと5000円を渡してくれました。我々は裕福ではありませんが、自身のバージョンアップのために出し惜しみしません。行ってみて、安心できる場所であると感じられ、私でもバージョンアップできそうだなと感じました。また、ゲイによるゲイのためのプログラムももちろんあるが、おおむね多様なジェンダーを受け入れており、疎外感はなかったです。できることをできるときに細く長くお付き合いしたいです。取り急ぎ、合唱を楽しみにしています。
(※後日1日目の内容の補講を受けました。皆さん丁寧で優しかったです。安心して過ごせました。)
改めて、性感染症についての検査、正しい知識の共有、更新、人と人との交流、そして、いざとなった時に頼れる存在が必要であると強く感じました。それを支えているのが「ぷれいす東京」の活動だと思います。できる人が、できることを、できるときに。まさにそれが実現するところだなぁと感じています。また、支援する人される人とはっきり分けないのも良いところだと思います。ゆるく長く繋がっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。迷っている方は思い切って相談、活動など一歩踏み出してみることをお勧めしたいです。

12年間の思い / よしこ

 私が、ボランティアに参加したきっかけは、30代になる息子がHIV感染者であること。そのため詳細を知りたい、困ってる人が居たらお役にたちたい。その思いで参加致しました。
まず、息子がHIVと知らされたのは12年前。田舎に住んで無知な私は、死んでしまう病気と思っていたので、どうしたら良いのか気が動転していました。情報をネットで調べ、ぷれいす東京に電話をして、息子の状況内容を説明し、聞いていただきました。その時対応して下さった方が、電話口で泣いていた私に『自分を責めないで必ず良い方向に行くし現在は良い薬があるから』と言って慰めて下さりました。その後平静を取り戻し安堵したのを覚えています。
今回一番の学びは不安なことは一人で悩みを抱えず、スタッフさんやボランティアさんに相談すること。ぷれいす東京で、12年前電話をしてお世話になった恩返しも含め、今後、自分にできることで協力・参加したいと思います。よろしくお願いします。研修ありがとうございました。

ぷれいす東京新規ボランティア研修に参加して / RIKA OONISHI

 1981年に発生したHIV/AIDSという病気、1994年1995年にはアメリカで若年層の死亡原因の一位になりました。映画やドラマで多く取り上げられていたし、当時、私自身もすごくこの病気を心配していました。しかし、ART療法(抗HIV薬の多剤併用療法)が確立して、亡くなる人が激減して以降、この病気について見聞きすることはほぼ無くなったし、危機は去ったのだと思っていました。
現状のHIVは、薬でウイルスを検出限界以下までコントロールでき、感染しても寿命を全うするくらいに長生き出来る。他人へ感染させる心配もない。女性は出産も出来る。これは本当にすごいことだと思います。ただそのためには、治療を一生継続しなければならないこと、完全に治癒はしないことを理解していませんでした。HIVは性感染症で感染リスクの違いにより、MSMやSEXワーカーなどマイノリティや社会的弱者が当事者になりやすいこと、死なないけれどそれを一生背負っていくことを当事者自身が必要以上に抱え込んでいる。それは無意識かもしれないが社会が押し付けているように感じました。HIV/AIDSはただの病気です。他の病気、がん、高血圧、糖尿病と同じように治療しながら出来るだけ元気に人生を楽しんで過ごそう!と当事者もそれ以外の人もみんなが思えるよう、社会への理解を深め、当事者に寄り添う活動がしていきたいと思いました。
私には今、十代のこどもが二人いて、普段、性的なことをこども達と話すことは全くありません。私は今回この活動に参加を検討していた段階で、その子たちに「HIV/AIDSって知っている?」と聞きました。答えは、「何それ?知らない。」でした。ここ20年で後継にHIV/AIDSの歴史や知見を伝える教育は全くされていないことは問題だと感じています。HIVの薬は高額です。現在は自己負担を軽減して治療が出来るけれど、経済状況の悪化、医療保険費の財政圧迫から患者の自己負担増に傾倒している昨今、様々なことを自己責任として、おもいやりが社会的になんとなく薄れてきているようにも感じている中、これから性的なお付き合いを始めていくだろうこどもたちに、それに伴うリスク、自分の身を守るための方法をHIV/AIDSの歴史と共に教育することは今とても重要だと感じます。初日にあった前代表池上千寿子先生の講義にあった「予防とケアの両輪を走らせる」という考えにはとても共感しました。実際に当事者に寄り添い活動されてきた先輩方のお話も間近でもっとたくさん聞いて色々なことを私自身も学びたいと思いました。
グラウンド・ルールの徹底  私は私自身を道徳心があり、他人の嫌がることはしない人と認識していました。ただ、とてもマイペース、自身が生きてきた常識が「普通」と信じて疑わない傾向があると思います。そんな私に、研修の最初に教えていただいたグラウンド・ルールは、ぷれいす東京の活動に関わる中でとても重要なことを気付かせてくれました。もっと他人のペースを意識しよう、相手の表情やリアクションに気を配ろう、相手には相手の背景、私とは違う常識、「普通」があるかもしれない。傷つけるつもりが全くなかったとしても言葉の選択によって思いがけず相手を傷付けてしまう可能性があること。我が強い人間なので失敗してしまうことも多いかもしれませんが、私はこのルールを心に置いて、これまでより慎重さを持って、他人と接していけるような人になりたいと思いました。
当事者に寄り添っているか?理想主義者の上から目線な発言をしていないか?必要な人に必要なサポートを提供出来ているか?自問自答しながら、活動を通して自分自身も成長していけたらと願っています。
2日間の研修、ご指導、ありがとうございました。これからどうぞよろしくお願いします。

2025年度新人ボランティア合同研修の主な内容

第1日目 9月21日(日) 社会的な背景
医学的基礎知識(1)
手記を読むワークショップ
セイファーセックス・リスクアセスメント
制度や社会サービス
第2日目 9月23日(火・祝) 医学的基礎知識(2)
セクシュアリティの多様性
ネスト・プログラムの取り組み
相手のある保健行動

 

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