第39回日本エイズ学会学術集会・総会報告・参加感想
第39回日本エイズ学会学術集会・総会(学会長:吉村和久 東京都健康安全研究センター所⾧)が、2025年12月5日(金)~12月7日(日)に熊本で現地開催+オンデマンド(一部ライブ)配信のハイブリッド形式で開催されました。
学会では、代表の生島が学会賞(シミック賞)を受賞しました。また、岩橋恒太さん(特定非営利活動法人akta理事長)がECC山口メモリアルエイズ研究奨励賞を受賞しました。aktaチャンネルにて、岩橋さん、生島代表のインタビューが紹介されているので、ご覧ください。
akta channel 「日本エイズ学会2025@熊本へ潜入!?出張Vlog」
https://www.youtube.com/watch?v=KSVw6vwHJlM

NGOブースには、“CONSENT”プロジェクトも出展しました。また、12月6日には、エイズ学会に合わせて、TOKYO AIDS WEEKS主催で、「カミングアウトジャーニーとその後の物語」in 熊本同時上映会&トークを開催しました。
学会や上映会に参加した15名の方から感想をいただいたのでご覧ください。
第39回日本エイズ学会感想文
「HIV陽性者受け入れ介護施設」りんご(ぷれいす東京)
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HIV陽性者は治療の進歩により長生きするようになりました。陽性者の高齢化に伴い、介護施設の受け入れが今後課題となってくると思います。私自身の体験からも陽性者の入所を断る施設が多数派を占めているのが現状です。感染者が相対的に多い東京都、その周辺の地域でも入所許可を得るのは極めて困難です。そのような中、今回のセミナーで都内、関東、関西、九州などで陽性者を受け入れている介護施設が紹介されました。施設側が拠点病院の医師や医療従事者と連携し、施設職員に対して講習会を実施したり、また現状の課題なども述べられました。
医療従事者、福祉関係者の尽力により状況が少しずつ改善してきています。U=Uが更に広がれば感染不安も取り除かれ、受け入れ施設が増えると思います。介護には金銭事情も伴います。将来的には値段が比較的リーズナブルな特養(特別養護老人ホーム)でも陽性者の受け入れが一般化していくのが理想かと思います。
「メモリアルサービスに参加して」 首藤 美奈子(九州医療センター AIDS/HIV総合治療センター MSW)
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今年のエイズ学会において、私は「世界エイズデーメモリアルサービス」でスピーチをさせていただくという、大変貴重な機会をいただきました。
本サービスは、HIV/AIDSで亡くなった方々を追悼するとともに、今を生きる陽性者、そして医療や支援に携わる人々が集い、命の尊さを分かち合いながら希望へとつなげることを趣旨として開催されています。今年で15回目を数えるこのイベントに今回は事前の打ち合わせから参加させていただきました。有志の皆さんが細部まで心を配りながら準備される姿を目の当たりにし、このイベントがいかに多くの方の手で大切に紡がれてきた歴史あるものであるかを改めて実感しました。
当日は大会長をはじめ5名がスピーチをし、その後会場に『We Shall Overcome』が流れる中で参加された方とキャンドルビジルが行われました。厳かで温かい空気の中、亡き患者さんへの追悼メッセージを読み上げさせていただいた時間は、私にとって忘れられない経験となりました。
また、学会全体を通しても、今年も多くの素晴らしい研究発表や実践報告に圧倒されました。例年のことながら、自身の未熟さに悔しさを感じ、帰り道には少し落ち込んでしまうこともありますが、その想いこそが明日への原動力となっています。今年も大きなエネルギーがチャージできた、充実の3日間となりました。
「差別や偏見を無くすために」松村次郎(日本医科大学附属病院 呼吸器内科/プライベートケアクリニック東京 医師)
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熊本エイズ学会に出席しました。薬の進歩で治療は前より困難でなくなり、話題の中心も基礎・臨床からいかにHIVを撲滅するかといったことやHIV患者さんがより良い生活を送るためにはといった社会的な内容にシフトしていることを感じました。
夜は福正さんの映画「カミングアウトジャーニー」を観にいきました。その中でHIVのことをカミングアウトするのに一番勇気が要ったという福正さんの言葉に驚きました。またその時に、東京高裁で同性婚に関する不当判決が出た事も話題になりました。学会ではHIV患者さんやゲイの方に対する差別や偏見を失くそうと努力しているのに対し、まだまだ一般社会では差別や偏見が根強いのかなと思いました。
敢えてカミングアウトする必要がない社会を医師として一人の人間としてどのようにしたら作れるのかと考えさせられる学会でした。
「やっぱり私の原点」岳中美江(特定非営利活動法人バルビー)
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2019年の熊本開催以来、久しぶりに学会に参加しました。私の今回のメインはメモリアルサービスでした。コアメンバーとして微力ながら運営に関わっているとはいえ、今回は当日の運営にもようやく関わることができました。有志で企画・運営しているため、無理のない方法で続いてきているメモリアルサービスは今回で15回目を迎えました。引き続き開催していくために新たな工夫を取り入れた回でしたが、私にとってもその場にいる人・いない人とともに過ごし、大事な人たちを想うかけがえのない空間・時間となりました。大切にしていることを見失わない、柔軟に物事を考え動くことができる仲間を実感する準備期間でもありました。
もうひとつの私の楽しみは、懐かしい方々にお会いすることでした。我が熊本に皆さんが来ること自体が嬉しかったのですが、現場を離れてかなりの年数が経って(心は離れていません)も、多くの方とおしゃべりでき癒されました。
発表等を一部拝聴する中で、HIV医療面の確実な進歩の一方、社会的な課題はあまり変わっていない様子であることを感じました。郵送検査に関しても、個人的には心配な面を多く感じ、郵送検査が始まった頃に抱いた懸念と同様でした。長年に渡り、多様な分野で課題解決に向けて取り組んでおられる皆さんに敬意を表します。特にCBO、社会系はあの頃と同じ顔触れで、勝手に喜ばしく思っています。何かしらの形でまた関わることができる日を楽しみにしています。
「陽性とわかって25年」ミツル(NPO法人レッドリボンさっぽろ)
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HIV陽性と判明したのは2000年12月。ちょうど25年になりました。同じくHIV陽性者であるパートナーと付き合い始めて13年が経ちました。
私のパートナーは2019年のエイズ学会でポジティブトークセッションにてスピーチを行っており、その時と同じ熊本での開催であることからぜひまた登壇をしたいと考えていました。これまでポジティブトークセッションにパートナーとともにステージに登壇した方がいなかったことや、私にとっても四半世紀という一つの節目であることから、2人で登壇してみようと考えました。とはいえ、スピーチ前日になっても原稿は出来上がらず、悩んだ末せっかく2人で登壇するのだから掛け合いをしてお互いの経験や考え方を対比すること、話すポイントだけを決めて臨みました。その場の流れに任せて持ち時間を進めましたが自分たちが思っていた以上に好評だったようでひと安心しました。
陽性とわかったばかりの頃、自分一人だと思っていましたがあれから25年。まさかこれだけ大勢の前で自分のことを語り、これほど大きな拍手をいただける日が来るとは思ってもいませんでした。このような機会をいただいたことに感謝申し上げます。
「癒しとエンパワメント」たけし(作業療法士・公認心理師、社会人大学院生)
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エイズ学会で演題を発表するのは、今回が2回目でした。前回に続き、HIV/AIDSのキーポピュレーションであるゲイ男性のボディイメージについて、研究結果を報告しました。HIV予防行動やメンタルヘルスと密接に関わるテーマを共有できたことは、ゲイ男性で大学院生という立場の私にとって、大きな意義のある経験でした。
まだ研究を学ぶ途中の立場ではありますが、これまで十分に扱われてこなかったテーマを学会の場に持ち込むことの重要性を改めて実感すると同時に、その分、責任をもって研究を積み重ねていかなければならないと、気持ちを新たにする時間にもなりました。
健康は人権です。身体的健康、精神的健康、そして社会的包摂を含む多様な視点から、研究とコミュニティ活動がこれからも継続していくことを願っています。個人的には、周縁化されやすい人々の声に耳を傾けてきたエイズ学会の文化が、今後も大切にされ続けてほしいと感じています。とりわけ、コミュニティが中心となるセッションでは、そうした姿勢が強く感じられ、癒しとエンパワメントを得られる時間でした。
参加された皆さま、本当にお疲れさまでした。また会場でお会いしましょう。
「くまモンの地で開催した学術集会での感謝と祝福」貞升健志(東京都健康安全研究センター)
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第39回日本エイズ学会学術集会・総会は、私の上司の吉村和久所長が学会長で、私も社会系プログラム委員ということで、正直なところ、いつもの学会よりもかなり前から緊張ぎみであったかもしれません。お陰様で大きな事故もなく、結果としてはとても良い学会になったと感じています。学術集会にご参加くださった全ての皆様方に感謝です。
私が座長を務めたシンポジウム「公的なHIV検査・相談はこれからどこに向かえば良いのか」も、朝一番にもかかわらず、沢山の方がご参加くださり、とても楽しい時間でした。
それよりもスゲーと思ったことは、生島 嗣先生がシミック賞を、岩橋恒太先生(akta理事長)がECC山口メモリアルエイズ研究奨励賞を受賞されたことです。会場で言いそびれてしまいましたので、ここで。おめでとうございます!
最後にどうでもよい個人的な報告です。会場で、くまモンとツーショット写真を撮りました(この歳で…)。
「地元熊本での上映会」こうぞう(結婚の自由をすべての人に九州訴訟熊本原告)
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熊本での上映会には性別や年齢も様々な人が来場し、地方都市でも多くの人が足を運んでくださることに嬉しくなりました。
僕は現在、パートナーのゆうたと共に、同性婚法成果を求める「結婚の自由をすべての人に訴訟」の原告をしています。彼とは2002年に出会い、偶然ですが2人とも当時から周囲に同性愛者であることをカミングアウトして生活していました。
会場の映画館「Denkikan」周辺の繁華街でも手を繋いで歩いていました。男性同士が手を繋ぎ歩く姿に向けられる異質なものを見る視線は現在よりも強いものでしたが、「おかしいのは僕らではなくそのような視線を向ける社会だ」という思いを持ち2人で歩いていました。その気持ちは、当時も20年以上経った現在も変わっていません。
そんな時間を過ごしてきた地元熊本で、福正さんの映画を通じ多くの人がカミングアウトについて考えてくださったことを嬉しく思います。「カミングアウトが必要のない社会」実現のためには、様々な思いを持ちカミングアウトする人々が、今はまだ必要だと思っています。
「検査再考」かなこ (看護師)
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今回の学会テーマは「検査再考」であった。日本の新規HIV感染者は約1000人/年で推移しており、うち3割はエイズ発症の段階で診断されている。エイズ発症3割は以前から全く変わっていない大きな課題である。
2025年11月に改定されたエイズ予防指針に、「利便性の高い検査・相談の一つの方法として、外部委託や郵送検査等の活用を検討する」と明記された。学会の中でもこの点について議論になった。「保健所での郵送検査について、具体的にどのような活用を想定しているのか」という質問があった。私も同感であった。「保健所で検査を受けるか、郵送検査キットを受け取って帰るかを選択させるのもよいだろう。地方では、結果を受け取りに再度来訪する事が難しい人がいる」、という回答だった。保健所に行くのであれば、保健所で採血すればよいと思う。再訪を回避するために迅速検査を導入してその場で結果をお返しする、または、結果をweb上で確認できるようにする方法もあるだろう。郵送検査キットの良い点は、医療者が不在でも検査の機会を創出できる点にあると思う。aktaが繁華街に近い薬局に検査キット配布用ディスペンサーを設置しているのは良い例である。これは保健所検査とは違ったアプローチであり、優れた活用の仕方であると思う。HIV検査の環境は改善すべき課題がありながら、大きな変革なく20年が経過したと思う。受検者が求めている検査環境とは何かを再考すべきではないか。
「“また会おう”は研究の最重要資源」福正大輔(ぷれいす東京)
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多様なルーツを持つ人たちが一堂に会して学ぶ時間は特別だ。目を背けたくなる現実はあるけれど、同じ目的をもって集まることで元気をもらう。私は、東京PRIDEパレード2025に#UpdateHIVチームとして出展した成果と課題について口演発表を行った。テーマの刷新や準備を担う資源の継続性を課題にあげたところ、次の実践につながる示唆ある質問やコメントをいただいた。研究とは“対話”の形式でエンパワメントされる大事な実践の要素であると感じた。
この感覚はどこかで触れたと学会全体を見渡してみた。それは、パレードが終わった後とそっくりだった。みんながニコニコでたたえ合い、次にどうしたら良くなるかを意見交換する。「また会おう」と短い挨拶でお別れするときには一抹の寂しさもなく希望を感じる。エイズ学会は、私が大事にしている「知識」と「仲間」を同時に得ることができる稀有な機会である。稀有な機会といえば、熊本で前主治医と再会し、友情を確認することができた。活動は時に傷つくこともあるが、こうやって元気をもらったら恩返ししたくなる。また1年続けられる、かもしれない。
「つなぎ つなげる」池上千寿子(ぷれいす東京理事)
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東京以外のエイズ学会は遠慮していたのだが、今回は熊本だって行かなくちゃ。というのも、生島代表が学会賞(シミック賞)を受賞するからだ。
授賞式と受賞講演は総会後に行われる。そわそわして待つ。学会賞の前に優れた若手研究者を表彰する山口メモリアル研究奨励賞の授賞式。なんと、そこで登場したのがaktaの岩橋さん、嬉しいサプライズ。aktaはAPCOMの25年度ヒーロー賞にも選ばれ、国内外のダブル受賞になる。
めでたい。
「社会的課題としての予防とケア コミュニティ主導の実践と検証」、これが生島代表の受賞理由だ。講演では、生島さん自身とぷれいす東京30余年の活動を振り返り、予防とケアをつないだLT戦略、コミュニティと研究者を繋げた戦略研究、臨床・基礎・社会の3本柱の連携を育てた学会活動など幅広い内容をわかりやすく整理してくれた。そして、学界3本柱の連携を苦労しながらも「楽しい」と表現、思わずマジ? 楽しいなら本当によかった。時代は変わったといえる。
熊本学会では、広島の高田昇さんが、先人から学ぶをテーマにエイズの30年を振り返るシンポジウムもあり、懐かしく拝聴した。世代交代また楽しからずや。そして異なる領域や世代をつなぎ、つなげていくこと「言うは易く行うは難い」このことが文字通り目の前で展開された思いでひとり満足したのでした。
「5年後の未来」ふくP(ぷれいす相談員)
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2025年のエイズ学会学術集会は、6年ぶりの熊本城ホールでの開催となりました。
何と言っても1番の目玉は、学会賞(シミック賞)を生島代表が受賞したことでしょう。臨床・基礎・社会の各分野が協働できることを「楽しかった!」と語る姿は、まるで少年(?)のようでした。
開会前の11月10日に、厚労省が新しいエイズ予防指針を公表しました。生島さんをはじめ、何人もの学会員や当事者が改正に関わり、U=U、PrEP、郵送検査、偏見・差別のない医療・福祉サービスの確保などの文言が適宜織り込まれ、会期中複数のセッションで取り上げられました。また、長年の懸案である身障手帳認定基準の改正に向けた、早期治療推進検討委員会によるシンポでも、過去の経緯を踏まえた今後に向けての議論がなされ、何とかならないのかと強い焦燥に駆られました。
治療については昨年同様、ビクタルビの優位性が示され、次いで2剤治療のドウベイトが伸び、続く新薬開発においてもB型肝炎には無効の組み合わせが主となることから、肝炎対策への注意喚起がなされました。
前述予防指針の次の見直しは5年後で、ちょうど2030年になります。HIVの流行を阻止する為の正念場となる5年間。あなたはどんな未来が描けていますか?
「学会ブース出展を通じた学びと気づき」ピロ(ぷれいす東京)
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今回、第39回日本エイズ学会にて、ぷれいす東京では「CONSENTプロジェクト」としてブース出展を行いました。主に、「LGBTQ+とHIVの基礎知識」動画コンテンツの広報を中心に、活動内容の紹介を行いました。医療関係の方々に足を止めていただき、関心を持って質問してもらえたことが印象的でした。
会場には、HIV・エイズ関連の企業や団体も数多く出展されていました。中でも、HIV・エイズの用語を取り入れた絵合わせゲームは、デジタルとゲーミフィケーションの要素を取り入れられており、ぷれいす東京スタッフも含め、多くの人が挑戦していました。
今回得られた気づきを踏まえ、今後もより良い広報活動につなげていきたいと考えています。
「熊本と水俣と東京」大島 岳(明治大学/ぷれいす東京)
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今年は学会発表二つ、座長を三つ行いました。発表は陽性者全国円卓会議と高齢化の理論的課題、座長はポジティブトークと薬物関連でした。どの発表も新しい発見があり、時代の変化と同時に、新たな課題が生じることを実感しました。
ところで、皆さんは「水俣病」をご存知ですか?今回は社会系プログラム委員で夏に熊本に行く機会があり、その際水俣にも立ち寄りました。わたしが専門とする社会学では、作家の石牟礼道子さんと歴史学者色川大吉さんの手紙のやり取りを機に、1976年から学際的な総合調査が始まり、石牟礼の案内を頼りに一軒一軒を訪問し、丹念な調査が行われました。この調査では、生命倫理をめぐる論争が議論の俎上に挙げられることが多いのですが、よく読むと、地域共同体の破壊だけでなく、地域共同体の再生の萌芽も発見されました。
共通して実感することは、場所は離れていてもじつは地続きだということと、当事者の声の力でした。とくに今回のポジティブトークでは、さまざまな地域に住まうそれぞれの人生の語りが、一つのナラティブに収斂することなく、かけがえのない個人の視点から社会をまなざし展望するちからを聴きました。これからさらに多様な声を発し聴くことで大きなちからにして未来を切り拓いていきましょう。
「“今”があること、そしてこれから」むらさき
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2025年12月5日から7日まで開催された第39回日本エイズ学会学術集会に参加しました。
熊本は私のホームタウン。開催前日の夜、仕事終わりに猛ダッシュで羽田空港に向かいました。羽田で同じく参加するぷれいすの仲間と出逢い、空港から会場近くの場所まで真っ暗な田舎道、漂ってくる家畜の匂いを嗅ぎながら一緒に空港バスで移動。途中、住んでいた町の変化に驚きつつ、久しぶりに故郷の空気を楽しみました。
開催日当日、会場にはくまモン登場。人気は不動でした。ですが、翌日、会場1Fのスペースで【コーヒーを通じて熊本から犯罪を減らすプロジェクト】というイベントに、『ワルモン』という熊本県警発のキャラクターが現れていました。その様子がまぁ、もう、ありとあらゆる悪者のイメージを背負ったキャラでして・・・。警察の創造力って貧・・・あ、関心がある方は検索してみて下さい。
学会で一番心に残ったのは、初日のシンポジウム【HIV診療に関わる医療従事者の世代交代~先人たちの苦労を若手にどう伝えていくか~】です。次回以降毎回学会で繰り返し企画してもいいテーマではないかと思いました。私は過去、どこかに、この学会の熱量が下がっている気がすると書いたのですが、このシンポジウムは日本におけるHIV診療の始まりの時期、当時の先生方がこの疾病をいかに研究し治療に向かっていたのか、そして血友病の患者さんたち含めた当事者がどのように医師たちの心を動かしていたのか、あの時代の熱量が会場に伝わってくるようなシンポジウムでした。他者に関心を寄せること、そして知ること、そんな自分の少しの変化が社会を変える一歩だったりする、そんなことをHIVが恐れられた時代に診療にあたった医師の話を聴きながら思い、改めて自分に何ができるのかを考える機会ともなりました。
