アクティビティー

TOKYO AIDS WEEKS 2017 感想文

2017年11月23日(木・祝)〜11月26日(日)を中心に開催されたTOKYO AIDS WEEKS 2017は盛況のうちに終了しました。公式サイトで報告がありますが、ここでは参加した方々の感想をお届けします。

TOKYO AIDS WEEKS 2017 感想文

【光り輝く「レッドリボン」】山縣 真矢(特定非営利活動法人 東京レインボープライド 共同代表理事 )

内容を見る/閉じる

中野区役所庁舎の壁面に設置された巨大なレッドリボンが陽光を浴び、威風堂々と光り輝く、あの光景を目の当たりにしたときは、本当に胸が熱くなりました。今でも残像が瞼の裏に焼きついています。そして、思いました。「ぷれいす東京」による1994年の設立以来の地道な活動によって、そして今回のエイズ学会長の生島嗣さんの長きにわたる真摯な活動、誠実な人柄と情熱によって、二十数年の歳月をかけて積み重ね打ち立てられた金字塔こそが、この「レッドリボン」なのだと。
今回、『TOKYO AIDS WEEKS 2017』の運営に携わる機会を得て、私自身の「エイズのイメージ」もアップデートできました。その上であらためて感じたのは、HIV陽性者を生きにくくしているのは、いまだに社会に根強く横たわっているHIV/エイズへの偏見や無理解だということ。それらを払拭するために、これからも私にできることを、やっていきたい。

【映画『BPM ビート・パー・ミニット』】鶴田 菜生子(ファントム・フィルム )

内容を見る/閉じる

カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した映画『BPM ビート・パー・ミニット』という作品のジャパンプレミア・トークイベントの企画でお世話になりました。弊社としてもエイズウィークスさんとの試みは初めてのことでしたが、作品を深く理解する上でも貴重な出会いがあり、大変勉強になりました。
様々な企画を通して、エイズについて見識を深める機会が多岐にわたって設けられていた印象があり、場を提供すること・声をあげていくことの重要性を改めて感じました。
特に生島嗣さんには、本作の字幕監修からパンフレットへのご寄稿まで多岐にわたりお知恵をお借りしたこと、この場を借りて改めてお礼申し上げます。

【映像の力、多目的ホールの熱気】 Sho Akita(ノーマルスクリーン)

内容を見る/閉じる

実行委員会からお誘いをうけ、映像上映を中心に携わりました。産業振興センターでの初日、大阪からSWASHの皆さんが韓国からのゲストとともに登場し朝10時にも関わらず50人近くの方が来場。トランスジェンダーの方々のセックスワークの現状を日韓と比較し交流もしていました。カラフル@はーとの皆さんは、PrEPについて映像上映と療法に関するレクチャーを行いました。終盤には具体的な質問が多く挙げられ、登壇された医師も熱心に答え、関心の高さが伺えました。
全ては紹介しきれませんが、各団体はニーズに応えつつもそれぞれが持つ強い使命感とともに活動されていることがよくわかり刺激的でした。『BPM』の上映から最終日の『私はワタシ』まで客層は様々で、例えば、映画が観たくて参加したらHIVに関するイベントだったという方や、初心にかえれたといった医療従事者、得た情報を学びや生活に活かしたいという学生もいて次への繋がりも感じられました。

【親子の「ゆるふわ性教育」】池上 千寿子(ぷれいす東京)

内容を見る/閉じる

70年も生きてきたので数多くの対談をしてきましたが、まるで母と息子という年の差の若いシゲ先生との性教育トーク、はなからふたりでもりあがっちゃいました。これってあまり経験がありませんでした。世代のズレとか溝とかまったくなし。性のことは時代で変わるわけじゃないので当然なのですが、性についてはとりわけ「今どきの若者は乱れている」「年寄りかくあるべし」という「思い込み・偏見」がつきまとうので、世代も性別も性的指向の違いも超えて基本にふれあえるのは快感なのだと気づいてとても嬉しかった。
会場のみなさんのあたたかい眼差しをいただいて、「性教育かくあるべし」なんて構えず、力まず、まさに「ゆるやかにふわっと」安心して語り合えました。日曜日の午前中という時間帯に参加してくださったみなさま、ほんとうにありがとう。シゲ先生、またやりましょうね。

【フロントスタッフへの感謝】桜井 啓介(Gay Friends for AIDSコーディネーター/TOKYO AIDS WEEKSボランティアスタッフ担当)

内容を見る/閉じる

最近知り合いになった方の何人かが、実際に会場に来てくれました。知り合いが選んだのは、ある人はNAオープンミーティング、ある人はPrEP17。HIVの領域にそれぞれが自分の入口を選んで入っていく、WEEKSはそれができるイベントだったなと思っています。
一方の舞台裏はといえば、日頃接点のない公募スタッフも多く、同時並行で多数のプログラムがお互い目の届かない場所で行われ、拘束時間は極めて長時間という難易度の高いイベントでした。僕とはキャラクターも得意分野も違う、Gフレのイベント担当メンバー4人のおかげで、トラブルはありつつも乗り越えて終わらせることができたと言って間違いなく、心から感謝しています。加えて、スタッフにご応募くださった皆さんには来場者のかたが入りやすい空間作りを助けていただき、早くも来年への期待の声が聞かれるような、盛況なイベントになったと思っています。関わってくださった皆様に改めまして、本当にありがとうございました。

【初めてのボランティア】 YUJI(ぷれいす東京)

内容を見る/閉じる

ボランティアとして初めて参加しました。エイズに関する研究等をどのように進んでいくのかを知りたいと思いました。
TOKYO AIDS WEEKS 2017 は事前のボランティアでしたが、手話通訳付いてる講義で、聴覚障害者の方に安心して参加出来た事を嬉しく思いました。第31回日本エイズ学会・学術集会では、私と相方と一緒にボランティアとして参加し、照明係を担当してきました。発表では薬歴等を大変に勉強になりました。英文で全然読めませんでした(笑)
これからももっと知識等を学びながらボランティアスタッフとして活動を進んでいきたいと思います。実行委員、スタッフ方の皆様、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

【笑顔のステージ】 加藤 力也(ぷれいす東京)

内容を見る/閉じる

TOKYO AIDS WEEKSでのゲイ合唱によるミニ・コンサートも今回で3回目。過去2回は国立国際医療研究センターでの開催でしたが、今回は日本エイズ学会の会場でもあるコングレスクエア中野の地下ホワイエで行われました。
少ない練習を自主練習で補ってもらいながら迎えた当日。30名弱の参加者が全員で顔を合わせたのもこの日が初めて。指揮のなおきさん、ピアノのべーすけさんの指導の下、本番に向けてテンションが上がります。
思ったよりも小さいステージにぎゅうぎゅうになりながら並ぶと、高い天井とひしめくお客さんの顔が見えました。演奏が始まりました。会場に響く自分達の歌声。リズムを取りながら聴いて下さる人、人、人。会場が一体となって楽しむ感じがとても嬉しくて、思わずステージのみんなも笑顔に。
6曲を歌い終えて、急遽打ち合わせにもなかったアンコール。最初に歌った『POP STAR』を再演。楽しい雰囲気で締め括ることができました。来年もまた笑顔で再会できますように。

【ゲイコーラスに初めて参加して】 槐島 聡志

内容を見る/閉じる

今回,初めて参加させていただきました。偶然Twitterで案内を見て久々に歌いたいという気持ちが沸々と湧いてきて、気が付いたらメールを送っていました。
鹿児島からの参加だったので練習も二回だけしか参加できない状況でしたが、同じセクシュアリティの皆さんと歌える喜びで、終わった後の充実感は何とも言えないものがありました。
ゲイコーラスが全国的に広がって、いろんな地方でも行われたらこんなうれしいことはないなと思っています。
こんな貴重な機会をありがとうございました。また,参加できるなら参加したいです。

TOKYO AIDS WEEKS 2017

■日 時
2017年11月23日(木)〜11月26日(日)

■会 場
中野区産業振興センター
なかのZERO

■主催 TOKYO AIDS WEEKS 2017実行委員会
■共催 中野区

■Web/SNSサイト
Webサイト http://aidsweeks.tokyo/
Facebook TokyoAIDSweeks
Twitter @TokyoAIDSWeeks

アクティビティー へ