スタッフ日記

オレンジの国から deel 3

1980年代に起こったHIV/エイズの危機に対し、早い段階からMSMや薬物使用者などスティグマ化されていたコミュニティとの協働を始めるなど、社会問題への先進的な対策で知られるオランダ。HIVケア・カスケードの「90-90-90」も既に達成しています。

オランダの子どもへの性教育・性の健康への支援の取り組みを紹介するセッションに参加しました。
VRを使ったシミュレーション、人気YouTuberと一緒に考える性の健康、チャットによる相談といった最先端のICTを活用しつつ、しかし根幹では、大人と同様に子ども個人の権利を尊重し、子どもたちにも自分で考えて動く力があるということを前提に、その自己効力感をサポートしていくことを大切にしていたのが印象的でした。

  • オランダのティーン向けの性教育ポータルサイト「SENSE
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一方別のセッションでは、トランプ政権になってから、米国政府が(調査研究によって、負の影響しかないことが明らかになっているにもかかわらず)禁欲教育への予算を増額していることの問題が指摘されていました。
米国は2020年の次回の国際エイズ会議をサンフランシスコとオークランドでホストしますが、2012年のワシントンDCでの会議の際に一部で入国拒否をされたセックスワーカーたちは早々に会議のボイコットと、同時期にインドで別のイベントを開催することを表明しています。

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こちらは会議場の製薬会社のブースの前に陣取り、薬価が不当に高いと抗議する活動家たち。

おーつき

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