スタッフ日記

おしえて!ドクター ルース

おしえて!ドクタールース
高齢者、とくればアクセル・ブレーキ踏み違えや逆走で交通事故となってしまう今日この頃、日本ではとかく肩身がせまい、、、、、そんな気分を吹っ飛ばしてくれるドキュメンタリー映画がアメリカからやってくる!

タイトルは「おしえて!ドクター ルース」。主人公はなんと6月4日で91歳になった現役セックスセラピスト、ドクター ルース・ウエストハイマー。じつは私、ルース先生の著作を2冊翻訳しているのです。あのアメリカで80年代初期にセックス相談を初めて深夜のラジオで放送して大ブレイク。きっぷの良い語り口でテレビにも登場、視聴者は驚いた。だって身長150センチ以下、でも全身ニコニコ・オーラを振りまき会場を支配しちゃうのですね。
ルースのデビューはエイズの登場と重なります。そして彼女は一貫してセックス&コンドームをポジティブに語り続け、何があってもブレないというアメリカでは稀有な存在なのです。避妊はピルで女の責任という時代に「避妊は二人で。コンドームは前戯になるのよ」と言い続けてもくれました。

そして2019年、91歳の彼女はまだまだ忙しい。だってトランプ大統領は人工妊娠中絶の非合法化を狙っているからです。ルースは「人工妊娠中絶は合法でなければならない」という主張も貫いています。

こんなルースには強〜い味方が一人いるのです。アメリカ連邦最高裁の最高齢判事でリベラル派の牙城、ルース ギンズバーグ判事です。80歳を超えたルース判事が万一亡くなってしまうとトランプ大統領が新たな判事を任命するわけで、となれば、中絶も同性婚も危うくなってしまいます。リベラル派の頼みの綱のルース判事も身長は160センチ以下。なんと二人の小柄な女性のルース先生がアメリカの良心の砦なのです。

私、翻訳者というご縁で「おしえて!ドクター ルース」の試写を見ました。
いやー、よくできています。
こんな おばあちゃんに なりたーい!

8月30日から新宿ピカデリー他で全国公開。是非、見てね。

 

映画『おしえて!ドクター・ルース』公式サイト
https://longride.jp/drruth/

 

ちずこ

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