スタッフ日記

We Shall Overcome

25thJSA第25回日本エイズ学会学術集会・総会の初日に開催されたHIV陽性者参加支援スカラシップ委員会(はばたき福祉事業団、ぷれいす東京、日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス)による共催シンポジウム『HIV陽性者によるエイズ対策への参画』には84名もの方にご来場いただきました。どうもありがとうございました。

今年見直しが行われた「後天性免疫不全症候群に関する特定感染症予防指針(エイズ予防指針)」ですが、指針そのものは実行力に課題があり、今後の日本のエイズ対策にこの指針をどう生かし、現状を変えていけるか?という問いかけがなされました。見直された指針では随所で「NGOとの連携」が明文化されたのを受け、行政とNGOとの恊働――そしてそこでは当然HIV陽性当事者の参画が求められていますが――においては、NGO側から動かないと何も変わらない、NGO側の提案力や恊働力が試されるのではないか、といった見方がパネリストらからは示されました。現在のNGO活動はとかくリソースが不足しているというのが共通認識ですが(東京周辺と他の地域との差についても言わずもがな)、そんなリソース不足を克服するためにも、うまく恊働し障害を乗り越えていかねばならないようです。

※「エイズ予防指針作業班報告書」はこちらからご覧いただけます。

Nailなお、今年はHIV陽性者参加支援スカラシップの資金調達においても困難があり、本シンポジウムの会場でもご寄付のお願いをさせていただきました。募金箱にお心付けをくださった方、振込でご寄付をくださった方、本当にどうもありがとうございました。当事者参画のひとつのあり方として、今後もまたひとりでも多くのHIV陽性者の学会参加をバックアップしていけるよう、本スカラシップの維持拡充に役立てさせていただきます。

おーつき

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