スタッフ日記

母と息子とHIV

普段生活をしていると、HIVのことも、糖尿病のことも、透析のことも、あまり意識しなくなっている。たぶん自分の体の一部で、切り離して考えることができないから。しかし一日中考えていたら、とても重い気持ちになってしまうのだろうと思う。大怪我をした時に気を失うのは、人間の痛みから解放されるための反応だそうだ。病気を忘れて生きていくことに似ていると思う。

ところで、3月30日(金)19:00から新宿二丁目のaktaで、HIV/エイズの今を知る!vol.3 TALK SHOW「HIVと、人とのつながり- 映画『The Hope of Love 愛的福阿』から」(台湾のHIV陽性者(息子)と母の話)が開催される。トークショーで、僕が話すことになった。LGBTの家族と友人をつなぐ会の小林さんとのクロストーク。母でセクシャルマイノリティの家族という立場、息子でHIV陽性者という立場、そしてふたりは今までは繋がりがなかった。昨日打合せをしていて、小林さんに僕の母像が重なった。小林さんには僕がどう映ったかはわからないが、何だか意気投合した。そんな語らいを皆さんにも伝えられたらな…と思う。

さとう

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