スタッフ日記

南ア便り③:ダーバンの歩き方

地元ダーバンにある、貧しい人たちや社会で周縁化された人たちのために、異宗教間の協力で開設されたクリニックDenis Hurley Centreを訪問しました。のちのインド建国の父マハトマ・ガンディー氏が青年時代に法律事務所を設立した場所のほど近くで、教会とモスクの間に建てられています。

南アフリカではCD4が350以下のHIV陽性者には抗HIV薬が配布されますが、身分証明書を持たないなどしてフォーマルな医療にはアクセスできない層、例えばホームレスや難民、薬物使用者やトランスジェンダーの人たちを、こういった民間の団体がサポートしています。

このクリニックでは、プライマリ・ヘルスケアを提供するほか、ホームレスには食事やランドリーのサービス、職業訓練プログラムなどが用意され(クリニック内でもホームレスがピア・スタッフとして働いています)、また地域の人たちが集まるコミュニティ・センターとしての機能も兼ね備えているそうです。

MealServiceこの日、配られていた食事のメニューはカレー(ダーバンには、インド国外では世界最大のインド系コミュニティがあります)

 

 

 

 

礼拝の部屋も、色々な宗教の人が使いやすいよう十字架や像のようなデコレーションはなしPrayerRoom

 

 

 

 

 

抗HIV薬は持ち歩くと盗まれる(他の薬品と混ぜてドラッグを精製するために取引されるとか)こともあり、このクリニックでは、特にホームレス状態にあるHIV陽性者には一日ごとに薬を処方してその場で服用することをすすめています。しかし、ダーバン市が国際エイズ会議の開催に合わせ、4,000人ほどいたホームレスを街から排除してしまったそうで、彼らの中にいた陽性者の服薬継続がとても心配されていました。

PositiveHIV陽性者向け雑誌

 

 

 

 

 

 

朝夕には交通渋滞がCarTraffic

 

 

 

 

 

 

Vote来月初めには、統一地方選挙が行われます

おーつき

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