イギリスの横断歩道はゆっくりと渡る
イギリスでも日が短くなって、気温もだいぶ下がってきました。
憂鬱な冬に打ちのめされる前に、イギリスの好きなところを書きます。
イギリスの好きなところ、それは横断歩道をゆっくりと渡ることです。
これは私個人の例えなのですが、車が目の前で渋滞していようが、
周りの歩行者が急いでいようが、イギリスでは横断歩道を歩行者がどうどうと、
しかもマイペースで渡ります。
私なんかはついつい、車が来てると小走りで横断歩道を渡ったり、車に止まってもらう、
しかも渋滞してたら頭を下げながら渡ってしまいます。
イギリス人は違います。まるで旧約聖書のモーゼのように堂々と、車が逆に人のために道をあけます。
考えてみたら歩行者にとってあたり前の権利なのですが、
それを堂々と使うのがイギリス人。
これは失業保険の受給にかんしても、バスに乗る車いすの方にも同じことが言えます。
みんなで話し合って決めた権利は、例え1対多数になろうが、個人として堂々と主張する。
シンプルなことなのですが、そこにイギリス文化の奥深さを感じます。