陽性者と家族の日記

航空写真

ネットをしていたら、一枚の写真を拾った。
それは、国土交通省だか国土地理院だかのページに置いてある、今から30年前の航空写真である。
その写真には、当時の自分が住んでいた家の周辺が克明に写っていた。

新築中の駅
今はもう無い紡績工場
改築前の小学校(ボロかった。。。)
通学路
近くのお寺
友達と遊ぶために走り回った小路
賑やかだった街中の商店街

写真を眺めながら、かすかな記憶の糸を手繰っていく。
その後郊外に引っ越したあとすっかり忘却の彼方だった子供の頃の思い出が少しずつ蘇ってきた。

今思えばあの頃はとても楽しい時代だった。
もちろん、あの歳なりに嫌な事や悲しいこと色々あったと思う。
でも、毎日目先のことで頭が一杯で、将来を案じることなく天真爛漫な日々を送れたのは何と幸せだったのだろう。
・・・でも、やっぱり色々とそれなりに悩み多い日々だったかなぁ。

古い記憶は悪いものは徐々に薄れて良い思い出ばかりが強く残っていくというのはやはり真実かもしれない。

蔵人

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