陽性者と家族の日記

出逢い

一昨日、陽性者の友人とお茶をした。
7月に、神戸で開催された、アジア太平洋地域エイズ国際会議で知り合った。
会議の間は、ゆっくりと話すことが出来なくって、
会議が終ってから改めて会って、その時はお茶と、食事と、二人で5時間余り話しこんだ。

会うのは今回で2度目なのだが、関西から東京、長野と一人でバスを使って旅をしてきた話を聞いた。
彼女は、松葉杖を使っている。
入院の経験があって、かなり重くって、見事に生還した人だ。

パフェを食べながら、
「こうして、口で物を食べられるのが嬉しいのよ」と言う。
「歩けるのが嬉しい。人と話せるのが嬉しい。」
と、ニコニコしながら言う。
入院中、何日も、壁を見ながら過ごしたらしい。
「誰でもいいから、話に来て! って感じだったのよ」
顔をクシャクシャにしながら嬉しそうに笑う。

誰かのために、そして、自分のために、出来ることを探していると言う。

神戸会議では、素敵な出逢いが沢山あった。
HIVに出逢って、良かった。

彼女の許可を得て、日記帳に載せました。

たんぽぽ

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