陽性者と家族の日記

2007東京プライドパレード

8月11日、土曜日。
2007東京プライドパレードが無事に終了しました!

今年のパレードは、色々な意味で「変革」へのチャレンジを
余儀なくされたイベントであったような気がします。
「ゲイ&レズビアンパレード」という呼称を
「プライドパレード」に変更したことは、ある意味で衝撃的でしたが、
結果的には大英断ではなかったかと、個人的には思います。

仲間と飲んで浮かれ騒ぎたいだけなら、パレード翌日の
レインボーまつりもある。
東京では、最近はほぼ毎日のようにクラブでゲイナイトも
開催されている。

僕は、パレードは、お祭りであると同時に
大きな枠組みとしての社会へのプレゼンテーションであり、
コミットメントでなければいけないと思っている。
しかしながら、「誰の」プレゼンで、「誰の」コミットメントなのか、
今までは当の参加者自体にも不明瞭だった。

今回からの「東京プライドパレード」は、セクシャルマイノリティの、
セクシャルマイノリティをサポートする全ての人々のためのパレードへ…
大きく変貌しました。

バイセクシャルもゲイもレズビアンもトランスジェンダーも、
そして理解を示してくれるセクシャルマジョリティの人たちも
みんながひとつになって、猛暑の中、汗だくになりながら
演説をし、演奏をし、ボランティアで駆けずり回り
大笑いしながら仮装で渋谷の街を練り歩き、沿道から
声援や拍手を送ってくれた。
残念ながら、理解のない人たちもまだまだたくさんいるけれど
その人たちにも、報道メディアを通じて、メッセージが
世界中に届けられました。

LIVING TOGETHERとは、英語の直訳では
好きな相手との「同棲」を意味する言葉ですが、
現在の僕たちは、社会という大きな家の中で、
不特定多数の仲間と「共棲」しています。
外見の違い、生活行動や考え方の違い、経済格差、
HIVポジティブを含む健康上の理由などから、
とかく「しょせん、自分はひとりぼっち」と
殻に閉じこもってしまう人々に対して、
パレードが果たす影響力は、きわめて大きいはずです。

白いフロートが華々しい演奏とチアに迎えられて
代々木公園に帰ってきたその瞬間…
川田龍平さんと、たった今渋谷を歩いてきた仲間と、
沿道で見守ってくれた仲間と、そして僕自身とが
全てひとつになっていた。
そのことを、はっきり確信できた。

今年のLIVING TOGHTERの感激を、いつまでも忘れることは
ありません。

来年も、「死ぬほど」暑い夏になればいいね~!(笑) 

なぎさのペンギン

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