陽性者と家族の日記

パートナーと、昔のこと。自分探し

正月が明けた。成人式も過ぎた。

ここ何年か、あまり、あ~、明けた。‥って感じがしない。
紅白見る頃や、29日ごろからの、街中の空気で、ようやく感じるぐらい。
感覚が鈍ってるのかな?(笑)

年明けという事で、久しぶりに、走りにも行きたかったんだけど、もう長く乗ってるので、バイクの足まわりが悪くて、近場を慣らすだけで終わってる。
色々交換してから、また山の方‥は凍結や雪でまずいから、暖かい海の方にでも行くかな?

さて、ここ最近、何ヶ月かは、なんだか半同棲みたいな事をしている。
もともと、週のうち少しはいたんだけれども、仕事を辞めた辺りからは、何故か、ほとんどこっちだ。

もう、付き合い始めて、そろそろ10年ぐらいになってしまう。
本人には言ってあるけれど、最初は、タイプではないし、前の彼氏と別れたばかりだったから、言葉は悪いけど、繋ぎ。のような感じで付き合い始めてた。

思えば、10代半ばぐらいに、初めて付き合った人は、50才ぐらいの体格の良いおじさんだった。
当時の、知っていた人には、よく、お前はファザコンだよ。というような事を、言われてた。

そのぐらい、なんだか自分の父親と同年代、あるいはもう少し上の人の、なんていうか、包み込まれるような感覚。に、凄く惹かれるところがあった。

こっちも、小柄で童顔だったせいか、わりと、子供っぽいのが好きなような人たちからは、良く声がかかったと思う。

学校や家に、何故か、居場所のようなものを感じられなかった。なんだか、「よその人」のような感じが常にあった。
僕は彼らに依り、その輪のなかにどっぷり浸かる事になる。

一緒に居るときや、抱かれてるときには、スキマ。のようなものが少し、埋められるような感じがした

生まれて初めて、やすらかな、「居場所」のようなものを見つけた気がした。

でも、幸せは長く続かず。

実はその人にとって、僕は、付き合ってる中の一人。でしかなかっただけだということを知り…、荒れた。

子供だったなぁと思う。今思えば、好きだったおじさんが、複数人と付き合ってただけの事。別に荒れるようなことでもない。
でも、安い言葉の使い方になっちゃうかもしれないけれど、幼くて「純粋」だったんだろう。
嫌われないように…。求めたら、ちゃんと返してくれるように‥。
その思いを裏切られた感じを受けたのだろう。
荒れた僕は、その後、今考えると、結構危ない橋を、幾つも渡る事になる。

自暴自棄なところで、交渉し、自分を安売りし始めた。
それはある意味、父性というようなものを求めるが故の、裏返しであり、隙間。を埋める為に麻薬に手を出す、中毒者のようなものだったのかもしれない。

‥そうして、色々な「つて」が、出来上がっていく中で、とあるおじさんに出会う。
その人にも、同じ様に求めた。
でも、彼にとって、僕という存在は、ただの、少年という付加価値のついた、「商品」でしかなかった。

その人にとっては、割りと売れる「商品」として転売されてくなかで、どんどん自分が壊れていくのを感じた。
やめたければ、やめればよかった。

でも、やめれなかった。
最初のうちは、流されたくて流されていたのだが、流されていくうちに、逆らう気力がなくなってしまったのだ。

‥そんななか、一つの切っ掛けとなる事が起きる。
ある時、自分は台湾人だという人と、交渉した。
その人の部屋に行くと、自分と同じような小柄な子。がいた。年は17だと言っていた。もう少し幼く見えた。
でも、彼には、僕の方が幼く見えるみたいで、気に入っていたようだった。
もう一人、ボーイ上がりのような、タイ人のようなおじさんもいた。
しばらくして、その子は、僕を見ると、その人達の目を盗みながら、紙に日本語で、「なんできたの?」と書いて手渡した。

なんで?と書き返すと、「はやくにげて」というような事が今度は書いてあった。
‥しまった…。と思った。
逃げなきゃ。と思った。
「あのぅ‥、僕、用事あったんで帰ります」
でも、その人は、「え、でも‥、作っちゃったから食べてきなよ」と言い、4人でタイ人のような人が、奥から作って持ってきたご飯を、食べ始めた。

断りきれずに食べ始めると‥眠気が襲ってきた。
気のせいかな‥?と思っていたら、我慢できないぐらい、眠くなってきた。
意識が朦朧として来て、箸を落としてしまい、僕は動けなくなってしまった。
‥自分の身に起きた事と、さっきの子とのやり取りが、僕の頭のなかを駆け巡り、警告が鳴る。
必死に体を動かそうとするが、動かない、喋っても、もごもご言うだけだ‥。
それを見ると、申し合わせたように、「眠いのか?じゃあ寝るか」と僕を抱えて、ベッドに運んでいき、タイ人のような人がその子を外に促す。
その子は僕を心配そうに、じっと見ながら、出ていった‥。

‥ふう。…今回は、この辺で終わらそうかな(笑)
随分長くなってしまった。
昔のことを思い出して書くのは、凄く精神が疲弊する。辛くなるところもあるし。

でも、こうして思い出して、文章という「形」にしてみると、整理されると同時になんというか‥。
癒し。というか、その時の自分の気持ちを、撫で撫でしてあげるような(笑)

…多分、睡眠薬のようなものを入れられてたみたいで‥、あんな感覚は始めてだったから。
結局、このあと、やられる事は、やられてしまうんだけれども、この出来事辺りから、少しずつ、色々な「関わり」から距離を置くようになる。

その後、パートナーと会うのはもう少し先で、感染が分かるのは、もっと後。

ここまでこれるとは、本当に、思ってなかったけれど、色々な周りの支えがあって、やってこられた気がする

それに、今までの人生の中で、今が一番、「生。」に執着があると思う。皮肉なことだけど。

あと彼の存在は、後の僕の考え方まで、変えていく事になる。

また、書きたくなったら続きを書くと思う‥。
読む人にとってはたまらないかもしれないけど(笑)
でも、過去の自分を見つめて、未来に繋げていくとか、自分探し。というなら、ありかな‥と思う。日記だし。
では、この辺で。

来週は、旅行だから、その事でも。

みのる

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