陽性者と家族の日記

マスクを着けたら…

11月を迎えると同時に、季節はめっきり冷え込んできました。
風邪気味の僕は、このところマスクを着用して仕事に通っています。

サージカルマスク、と呼ばれるこの白い医療マスク…
世界各国で当たり前のように使用されているのかと思ったら
実はアジアなど一部の地域を除き、それほどポピュラーな存在では
ないそうですね。

ずいぶん昔の話ですが、アメリカにホームステイしていたころ
現地で風邪が流行していたのに、地元の人はほとんど誰も使用して
いませんでした。
予防のため、僕は日本から持参したものを使ったのですが、
着用して電車やエレベーターなど公共の場所に現れるたび、
周囲でちょっとしたパニックが発生。
後からホストマザーに聞いた話だと、こちらでマスクと言うと
病院内でのみ使用される特別なものというイメージが強く、
マスクをしていると隔離が必要な伝染病を患った患者と見られがちなので
やめたほうがいい、とのこと。
どうりで、人前で空咳をした時にも周囲の視線が痛かったはずです。
(クシャミはBless You ! と笑って済ませてくれましたが)
もっとも、新型インフルエンザの流行が懸念されている現在、
さすがのアメリカでも少し事情は変わってきているのかも知れませんが。

わが身を守る意味でマスクを着用することもあります。
花粉症の流行で、人前でマスクを着けることに抵抗感が少なくなってきた日本って、
その意味でずいぶん意識が進んだ国だと感じます。
マスクのイメージに対する偏見をなくすため、日本人には率先してアピールして
欲しいなと、個人的には思っています。

なぎさのペンギン

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