陽性者と家族の日記

IC運転免許証は便利?

久しぶりに運転免許免許証を更新した。

受け取って驚いたのだけど、本籍の記載が空欄になっていた。
数年後には、住所の記載もなくなり空欄になるらしい。

昨年から全国の都道府県でICチップの入った新しい運転免許証
の交付がはじまった。一部地域を除いてはすでに大半の地域で
IC運転免許証に切り替わっているそうだ。

IC運転免許証の交付を受けるには、4桁の数字で決めた2組の
暗証番号をあらかじめ決めておくことが必要。
この暗証番号を通して、ICチップの中に組み込まれた個人情報を
専用の機械で読み出すことができるのだという。
目的は、偽造による犯罪防止。金融機関での詐欺、増えているからね。
確かに、一見すると便利に思えるけれども…..
このIC免許証、ちょっと待って?!という気がする。

例えば、暗証番号を3回間違えてしまうと自動的にロックがかかって
しまうのだが、解除するためには、なんと登録地の警察署か
免許センターへ本人が出向かなきゃならない。暗証番号忘れも同じ。
なんだかメンドウくさくありません?
これ以上覚えるべきIDやパスワードが増えたら、何がなんだか
わかんないよ~。

銀行の口座を開設するとき、多くの人が免許証を提示して本人確認を
取ってもらおうとするでしょう。
行員の人がIT読取機にかけて住所を確認しようとして、暗証番号を
間違えたらいきなりロックがかかり本人確認はストップ。
銀行にも警察署にも一回ずつ余計に足を運ばなきゃならなくなる。
レンタルDVD店で会員カードを作るのも気軽にはできなくなる、ってこと
だなあ。

おまけにこのIC運転免許証、SUICAとかICOCA、TASPOのようなICカードと
並べて同じ財布に保管しておくと、ICチップにエラーが発生して読取が
できなくなってしまうらしい。駅の自動改札でひっかかったりするってことか。

安全性を考えれば、ICで管理される社会って必要なのだろう。
でも、「融通」が利かないから、人間が機械に振り回されるだけ
のような気もする。

またひとつ、世の中がキュウクツになってやしませんか?

なぎさのペンギン

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