陽性者と家族の日記

いつもの日々

3月までの去年1年は娘と私たち家族にとって苦しい1年だった。

とくに年明けから3月半ばまでは、出口の見えないトンネルにいる感じで、
この状態からずっと抜け出せないのではとしか思えなかった。

でも4月になったら、娘は何事もなかったように、眠そうに朝起きて、
ご飯を食べて学校に行き、帰ってきてごはんを食べ、
習い事に行ったり、塾に行ったりしてから、
私の部屋のテーブルで宿題をして、一緒にテレビをみたり、
話したりして、おやすみを言って眠りにつく。

こんな日常がまた戻ってくるなんて、数ヶ月前は思えなかった。

それに、表面上はいつもの日々が「戻ってきた」のだけど、
あの1年があったおかげで、私自身、いろいろと悩んだし、
娘も大きく成長したし、二人の関係も前とは違うものになったと思う。
支えてくれた家族にも感謝。家族の大切さも実感した。

ものごとは一つの状態にとどまらず、移り変わっていく。
だから、苦しい状態も永遠ではない。
だから、今のような穏やかな日々が同じように繰り返されるとは限らない。
でも、人はそういうことから少しずつ学んでいけるのだと思った。

つばさ

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