陽性者と家族の日記

アウトサイダーアート展へ

ロンドンで開催されている日本のアウトサイダーアートの展覧会に行きました。アウトサイダーアートは、芸術教育を受けていない、障がい者たちによるアート、と定義されることが多いようですが、私にとっては初めての経験。展覧会にいって、そのパワーに圧倒されてしまいました。教育を受けていないとはいえど、普段自分たちが接しているメディアや、自分たちの生活に根づいたものを自由に表現する彼らの芸術は、まさに“爆発”。そういえば、ゴッホや草間弥生も、大勢の人と違う視点から世界を見ていた、という点では今回のアーティストたちと同じかもしれません。私を含む多くの人は、こうでなきゃいけない、こう考えなきゃいけない、といった縛りに捕らわれて生きているのかもしれませんね。でも、そんな固定概念を取り払い自由に自分を表現するのは簡単でもないし、みんなが“自由”に表現していたら、信号機のない街で運転するような感じになるのかも、と考えたり。色々な人がいる、互いを認め合う、それが住みよい社会の基盤なのかもしれません。

ひろき

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