陽性者と家族の日記

あの夏の花火

友人がマンションを購入した。
ま、そういう年代になっているンだな俺ら。
「このベランダからディズニーランドの花火がいっつも見えるんだよ」

花火か。
僕がこの病気になり
夏真っ盛りの4ヶ月間入院していた時の話し。
その病室からも、郊外の遊園地の花火が毎週末見られた。
入院時から直ぐ退院したかった僕に看護師さんは
「この窓から、毎週末花火が見られますよ」と笑顔で言い、
僕は「一回も見る事なく早く帰りたいです」と不貞腐れて返答した。
その後、一回どころか10回位見させて頂きました(苦笑)
あの時の花火の空しい事、虚しかった事、綺麗とか思えなかった。

今でも、あの夏の花火の事はしっかり憶えている。
今もあの窓から、花火を楽しめずに見ている人がいるのかな?
今年は、浴衣を着て色んな花火大会に行く計画を立てています。
「綺麗な花火」を楽しめるようになった、今に感謝です。

IHO 拝

IHO

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