陽性者と家族の日記

差別って

facebookに、自分の自慢話ばかりアップすることを、“盛る”というらしいと最近知りました。僕もこの日記でついついロンドン生活で経験した良いこと、楽しいことばかり書いてしまいますが、反対に嫌なこともあります。一番大きいのは、海外で、しかも外国人として生活することの難しさ、です。あえて“差別”という言葉を使わなかったのは、私自身、差別問題の専門家でもないし、差別の定義には議論の余地があると思うからです。結論から言うと、アジア人としてイギリスで生活していて、嫌な目にあったことはあります(無神経なジョークなどで、あからさまな待遇における差別はないですが)。が、そのほとんどは、相手の無知、無理解によるもので、はたして僕がアジア人だったからそうされた、と断定できることはほとんどありません。逆に、自分が外国人に対して無意識に持っていた偏見や無理解、それ以前に自分で自分のことを差別していたことに気付かされました。これはHIVについても同じことなのではないでしょうか。まずは、自分の中にある差別意識に向き合うこと、それが差別と偏見のない社会への第一歩なのかもしれません。結局、自分は自分として生まれたのは誰のせいでもないですし、自分を受け入れるしかないですしね。誰も言ってくれないのでここで書いちゃいます、I Love me! (笑)

ひろき

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