陽性者と家族の日記

鉄道博物館


先日 さいたま市にある「鉄道博物館」へ行ってきました。

東京・秋葉原の「交通博物館」で開催された”さよならイベント”に足を運んだのが もう8年も前のこと。
埼玉県に移設&リニューアルされてからは 初めての訪問でした。

展示の目玉であるC57形式蒸気機関車や、国鉄(現在のJR)としては初の固定編成寝台特急であった「あさかぜ」など 歴史的車両の数々にも圧倒させられましたが、印象的だったのは やはり 開業当時そのままの姿で陳列されている0系新幹線でした。

東海道新幹線の開業は いまから50年前の昭和39年(1964)。
東京オリンピック開会式の10日ほど前のこと というのは有名な話ですが….
東日本と西日本を貫通する大型鉄道プロジェクトって、明治時代の後半には 当時の政府によってすでに検討されていたんですね。
かなりびっくりしました。

巨額の予算が必要になるため、何度も却下、挫折の憂き目に遭いつつも、さまざまな人たちの尽力によって復活した新幹線プロジェクト。
昭和に入っていよいよ実現か…という段階までこぎつけたところで アジア太平洋地域を含む 世界中が戦禍の中へ入ってしまったのでした。

戦後の動乱、高度成長期の時代を経、最初の構想から60年近い時間をかけて  ようやく実現した新幹線開業 とは まさしく日本人の夢 そのものだった と…

今年、2014年には いよいよ超電導リニア方式による中央新幹線の着工がはじまり、13年後の2027年には東京⇔名古屋間、約30年後の2045年には名古屋⇔大阪間の開通が予定されています。

考えてみると….
僕が小学生だった1970年代の半ばには 未来の乗り物として”リニアモーターカー”がすでにいろいろな雑誌で取り上げられていたんだっけ….
そうすると、やっぱり これも 70年近い時間を受け継いでいく話 ということになります… 

(蛇足ながら、8年前と同様 今回もパートナーが一緒。
ふたりして 時の流れの早さに感慨無量(?)という感じ…)

SFという夢の物語が 現実の世界で生まれ変わるまでに必要な時の流れ。
たくさんのひとたちの関わりがあり 思いがあって 未来 という時代が作られていくんだなあ と なんともうるうるな思いに浸りながら 博物館を後にしたのでした。

なぎさのペンギン

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