陽性者と家族の日記

優しい時間

今夜は クリスマス・イヴ。

年を重ねるごとに、時間の流れの早さが身にしみます W

今年いちねんのわが身を振り返って….

ここはよかった、あそこはもっとこうするべきだった、と

あれこれ振り返る そんなひとときが好きです。

今年できなかったことは 来年に引き続いてのお楽しみ !

と 自分の気持ちに余裕があるのは

いまの状態がそれなりに健康を保てているからでしょう。

優しい気持ちでいられることに そんな時間の流れに

感謝。

(長年のパートナーと”以心伝心”の間柄になれたのも感謝)

 

2017年、自分は よくがんばったなあ と思います。

一生の中でいちばん忙しく、と形容できるほど 肉体的にも精神的にも疲れ

やり残したことも多々ありましたが とても充実した一年でした。

 

日々のばくぜんとした生活の中で、仕事の上で、友だちとの語らいの中で

過去の自分が学んでいないことが こんなにたくさん あるのか….

と ハッと我に返ったのが 数年前。

 

病気だから

周囲にはなかなか理解されにくい(と思える)生き方を選んでいるから

人生にいくつもの秘密を抱えているから

そんな生き方をしている人はそれほど数は多くない…

だから….

と 当時 自分で自分の可能性を閉ざしてしまっていたと思います。

 

実は 世の中のみんなが そんな人たちだらけであった、

ということが実感として理解できるまで ずいぶん時間がかかりました。

自分が外の世界に目を向けなかっただけ なんだけど。

かなり遅まきでしたが それでも そのことに気がつけて良かった。

 

現在の自分は 大きな声で誰かの気を引かずとも

自分に必要なものは自分の感覚で探し出し、見定め、

自分に取り込むことができるようになりました。

食べ物を栄養として吸収するみたいに 自分にとって未知のことを

ちょっぴりドキドキしながら、時々 悩んだり音を上げたりしながらも

自分の体の中に摂り込んでいくプロセスは 楽しいですね。

 

病や事故で亡くなった親しい人たちも 今年も何人もいました。

高齢の母親も自宅での生活が困難な状況になり 数年前に家を離れました。

でも 落ち込むのではなく、いつかは自分にもやってくる運命として

大切な”予習”のためのレッスン教材として生かせた。

そのことも大きな経験でした。

悲しみや痛ましさからでないと学べない現実って たくさんあって

ミステリーじゃないけど 終わりの方に近づいたからこそ

やっと本当の意味がわかってくる、ってこと

数えきれないくらいですから…

 

女性や子供、といった これまで自分の人生とは

あまり縁のなかった人たちと多くの接点がもてたのも

今年の収穫でした。

 

本当は…

いまでも 自分の 僕の子供が欲しいな、と思いますが

その夢がかなわなくても構わないので

これからも 若い人たちとの接点を積極的にもちたい、と思います。

僕は親になった経験はないけれど 彼らと一緒に過ごすときは

いつも穏やかな 優しい時間です。

 

日本は すでに超高齢化社会。

自分もこれからどんどん年をとっていくわけです。

自分たちと同世代、より上の世代の人たちへの共感も大切にしつつ

やはり 僕は 未来を若い人たちのために残したい、と思う。

これから大人になる人たちに 未来を選んでほしい。

 

 

古い書物を燃やし すべてを新しい人たちにまかせなさい。

 

年末に観た「スター・ウオーズ 最後のジェダイ」でも

あの!伝説のジェダイマスターが豪快に笑っていましたっけ W

(未見の方にはちょっとネタバレ?)

 

うん、時代って いつだってそうやって変わっていくんです。

これまでも そうだったし これからも そうでしょう。

 

 

2018 年まであとわずか、もうすぐカウントダウンが始まります。

みなさまも素敵な聖夜と年末年始をお楽しみください。

なぎさのペンギン

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