専門家と話そう

「歯科治療や掛かりつけ医の大切さを改めて知る」 しゅう(感染告知から10年半/服薬歴5ヶ月/男/ゲイ/40代)

 今回初めて「専門家と話そう」に参加させて頂きました。 僕は感染発覚直後の10 年程前に前々からやりたかった親知らずの抜歯を、通院している拠点病院で2 本それぞれやりました。抜歯はかなりの出血を伴うので、相手に感染させてしまう事や逆に自分が何かに感染してしまう恐れもあります。

 幸い感染発覚直後から通院している拠点病院の歯科がHIV感染症に慣れた環境で内科との連携もよくスムーズに行う事が出来ました。しかし、通常の歯科検診や歯のクリーニング等は時間が有る時はいいのですが、病院までの距離や待ち時間等の兼ね合いもあって普段通院している拠点病院でばかり通院出来ない事もあるでしょう。また拠点病院によっては歯科でHIV感染症はダメという病院もあったりするでしょう。そのような場合、近くの開業医による掛かりつけ医の存在が重要になってくると思われますが、その時やはりHIV感染症の事を告げるべきかとても悩みます。また、医師との相性等いろいろ考える事もあるでしょう。東京はもとより、地方ではプライバシーの問題や状況が全く違っていたり……。
 そのあたりの事を今回掘り下げていろいろお話して下さり、とても参考になりました。また、僕はこの「歯科医と話そう」に参加して初めて、抗HIV薬の副作用としてドライマウスになり易い事を知りました。そう言えば最近そんな感じが……。ドライマウスだと、とにかく虫歯になり易く進行も速いので、寝る前の歯磨きが特に重要である事や、昼間もなるべくドライマウスにならないようにガムを噛んだりマッサージなどで唾液の分泌を良くする等、意識し注意する大切さを学びました。
 最後に、感染発覚から10年半が経とうとしていますが、 自分なりにあれこれ勉強したつもりでしたが、お話を聞かせて頂いてまだまだ知らない事の多さや違った角度での考え方が有る事に気付かされました。またこのような講座に是非参加させて頂きたいです。

プログラム参加の感想

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