専門家と話そう

「ドクターとのかかわり」SHUN ama

 感染を知ってから間もなく3年を迎えます。HAARTによる治療も順調に進み、陽性とわかってからの暮らしにもようやく慣れて、恋愛も経験する程のここ ろの余裕も出てきました。そんな中で今も変わらない僕の課題は、これからも続く医療との係わり、医療者とのコミュニケーションを、

いかに滑らかなものにし て行けるかという点であると思います。治療を続けるということは、単に検査を受け勧められた薬を飲むというような単純作業ではなく、患者と医療者の間に信 頼関係が築かれていて、お互いが人であるということが理解できている。そのようなベースがあって初めて患者は安心をして、自己開示をすることができ、安定 した療養生活が過ごせるのではないかと感じています。
 そのようなことを考えながら、今回の学習会「ゲイのドクターと話そう」に参加させていただきました。印象に残りましたのは、普段から気になりながらも、 診察室ではなかなか相談しにくいセックスについての話題も、遠慮や隠しごとなくリアルな話しをすることができるドクターが東京にはいる。そしてゲイが安心 して通うことのできる環境のクリニックがあるということでした。井戸田先生は、自らがゲイであることをカミングアウトされていますので、僕もセクシャリ ティーの壁を感じずに素直にお話を聞くことができたのだと思います。会も終わりに近づいた頃の質疑応答の中では、進行役の生島さんと井戸田先生の和気藹々 としたやりとりを拝見していて、僕のイメージする患者とドクターの理想の未来を見ているようにも思え、微笑ましく居心地の良さを感じることができました。
 初めてのネストの学習会、関西からひとりで参加するという不安もありましたが、参加者のみなさんやスタッフのみなさんにもとても親切にしていただきまし た。学ぶ場がなければ知ることができないことを実感しています。このような機会を与えていただきありがとうございました。

プログラム参加の感想

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