ピア+トーク

【スピーカーより】「人生いろいろ、妊娠・出産もさまざまでいいと思う」ハナ 

 今回ゲストスピーカーとして参加し、また何人かのお話を伺い、最も印象に残ったのは、人それぞれさまざまな妊娠・出産がある、ということです。この病気という共通の問題を抱えているにせよ、年齢や健康状態、パートナーの協力度や仕事の状況、それに親のサポートなど、それぞれ事情が異なるなかで、『この方法だけが正しい』と、結論づけるのはおかしな話です。

また以前、よく使用されていた薬に発ガン性があることが分かり使用中止になりましたが、時間の経過とともに事実も変わっていくわけですから、従来の方法を唯一のように捉えるのもどうかと思います。自分の患者に不測の事態が起きることは避けたい医療サイドの都合から、彼らにとってコントロールしやすい方法を勧められたとしても、それが上述したようなさまざま条件のもとで、自分たちにとって最良の選択なのかは、別の問題だと思います。
結局のところ、どのような妊娠・出産であれ、これがベストという規定はなく、自分たちが取った選択が正しい方法なのだと思います。まずは自分とパートナーがリラックスして妊娠・出産を受け入れ、何より楽しみに思えるかが大事だと思います。
 また、こう言ってしまうと身も蓋もありませんが、正直に言って、赤ちゃんへの投薬を除けば、あとはごく普通の妊娠・出産と何ら変わるところはありません。一般の妊娠・出産だって同じ様にリスクはありますし、母乳があげられないのはこの病気以外でもある話です。帝王切開に至っては、別に今の時代に珍しいことでも何でもなく、職場でも結構な割合でいるものです。むしろ仕事を持つ女性にとっては予定が立てやすいため好都合とも言えます。私は出産の3週間前まで普通に仕事に行っていました。
 思うに病気うんぬんより、この病気を持った殆どのママが、普通にママとして育児に追われているのが現状ではないでしょうか。案ずるより産むが易し、子供は本当に幸せを運んできてくれます。皆さんがますます元気に幸せになられることを祈っています。

プログラム参加の感想

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