障害者枠で働く陽性者の交流会

「障害枠での転職」熟年ペン太

 昨年9月に転職し、新しい職場で働いています。障害者枠で働くことは始めての経験です。病歴は、感染を知って間もなくAIDS発症、1か月の入院、そして投薬開始。それから5年余りの年月が過ぎて、薬も飲み忘れなく、体調は安定した日々が続いています。でも、薬を毎日飲み続けなければ健康を維持できないこと、でも、規則的な生活を心がけていれば、日々の生活に支障がなく、仕事もこなせることを、誰かに話したい、理解してもらいたい気持ちが、いつも心のどこかにあったこと等が転職の理由だったと思います。

 そして転職・・・ところが、入社して1か月過ぎるぐらいから、職場の雰囲気にどうもなじめないことを感じるようになりました。時が過ぎれば、この新しい環境に慣れるものか、それとも障害者枠採用という事情からうまく周囲とコミュニケーションが取れないのだろうかと、精神的にも落ち込み色々悩んでいました。 
 そんな折、今回の障害者雇用の枠で働く仲間のミーティングがありました。皆さんそれぞれ、今に至るまでの経緯や、これから進んでいく方向性も違うものだなぁと参考になりましたし、同時に HIV陽性という共通の課題があって、そこから見えてくる就労に対する考え方、ワークライフバランスなどなど、自分一人では考え及ばなかった視点も得ることができました。薬の開発・進歩により、陽性者も長い人生を歩んでいけます。働くことと病気とのつきあい方を考える今回のような機会を今後も期待します。

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