「必要ないと思っていたけれど、必要だったのかもしれない。」と、Women’s Salonの帰り道にそう感じました。5年前に自分が陽性であることがわかって以来、初めて同じ「女性・異性愛」の陽性の方とお話ししました。紆余曲折ありましたが数値が安定して穏やかな毎日を送っていると、同じ境遇の誰かに相談したり話を聞いたりすることの必要性をあまり感じないものです。
しかし今回、「もっと早くに参加すればよかった!」と後悔しました。
「彼や友達への告知はどうした?」「妊娠は?」「病気だからといって自分を卑下する必要はないよね!」「女性・陽性者だけの集まりがあるよ!」等々、HIVと向き合い、ぶつかり、受け入れてきた仲間の言葉は、ネットや資料で得た情報の数倍も有益で心に深く響きました。
自分の考えとは違う意見もとても素直に「なるほど!」と受け入れられたことも不思議でした。これぞ真の「分かり合える」かもしれません。「女性・異性愛」というHIV陽性者の中では極めてマイノリティであるからこそ、これから病気とともに生きていくうえでこうした仲間との共有・共感がとても重要なのではないかと考えました。参加者の皆さん、運営の皆さん、ありがとうございました。<2015年7月 感想文>