MT10(10人のグループ)

「孤立しないことって大切だ」カズR

私は50代前半のゲイで、昨年に発症し、初めてHIVに感染したことを知りました。また、発症と併せるように精神面も悪くなり、数か月の間、体も心もボロボロになっていました。すぐに入院し、療養する中で、やっと体と心を休めることができました。退院後、投薬治療によって体調が回復すると共に、精神的にも本来の自分を取り戻すことができました。
これまでは他のプログラムに参加して、ゲイ同志でのお話は伺うことができました。しかし、その中で具体的にもう少しお話を伺いたいと思っても、プログラムの進行を考えるとなかなか難しいと感じたことがありました。今回、実際にMT10に参加してみて、ゲイのみならず、異性愛者の方や女性の方からも、じっくりお話を伺うことができました。それぞれ置かれた環境は違っても、老後や体調が急激に悪くなった際の不安は皆同じであること、またその問題解決や備えについての話を共有できたことは有意義でした。
特に「孤立しないこと」の大切さを実感しました。年齢やセクシャリティ問わず、国や社会にサポートを求めるだけではなく、陽性者同士でも自ら支え合うきっかけになればいいと思います。また、それは私にとって、とても心強く、励まされる気がしたミーティングでした。

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