運営委員のつぶやき

生島 嗣

先日、ある都内の高校2年生の教室に、HIV/AIDSについて話にいきました。いろいろと生徒さん達に質問をして、驚いたのが、彼等は10年前には7才でした。これは、当たり前ですね(笑)。ですが、1996年の薬害裁判の和解も知らない。「川田龍平って誰?」という世代なのです。過去に国内であった、様々なパニック事件も全く知りませんでした。まさにエイズを知らない世代が現在、高校2年生なんです。
教室で、様々なHIV陽性者によって書かれた手記を読んでもらい、グループで話しあってもらいました。彼等が、「なぜ、大事なことなのに学校ではきちんと教えてくれないのだろう」と話していた感想がとても印象的でした。世の中には、性に関する情報があふれているのに、必要な情報があまり提供されていない現実があります。
今後、いろいろな形で、情報発信をする際には、いろんな人たちがいるということを、前提にしないとと反省をしました。
若い世代は、何の情報も持っていないので、それを前提に、どのように情報提供するのかが、大事だなって実感しました。

生島

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