おだまき
春の桜の頃になると、高校で習った次の歌を思い出します。
『花の色は うつりにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせしまに』(小野小町)
…降りつづく春の雨に、桜の花も色あせて、かなわぬ恋をしている間に、わたしの美しさも、桜のように、おとろえてしまいました…
このような意味合いだったように記憶しています。
なんとも桜の花のはかなさと、恋心の切なさと、美貌(若さ)のはかなさを巧みにうたいあげているものだと感じたものです。まして、この年齢になるとそれを実感してしまう『おだまき』であります。