運営委員のつぶやき

生島 嗣

昨年新たに、相談などで連絡をくださった方は240人を超えた。すべての相談が、混乱や不安のなかからの連絡ではないけども、感染を知った後の生活のなかで必要な情報だったり、話せる相手が十分とは言えない現状を表している。まだ、詳細には分析できていないが、前年の例から推測すると、その半分以上が検査後の相談だと思われる。

検査を受けやすくすることに加えて、その後の生活への支援を、国レベルで充実させていくことが必要になっている。しかし、国や世間の関心は検査にばかり向かいがちだ。自分が感染しているかもしれないが、確認するのが怖いと感じている人達が、検査を受けやすい体制づくりが求められていると感じる。国際社会でも、予防(検査)、医療、支援(ケア)の3点がセットで向上することの重要性が国連エイズ特別総会でも確認されている。

生島

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