運営委員のつぶやき

はらだ

先日、テレビをつけたら、デフレ・スパイラルの問題を取り上げていた。
 不況による価格競争で自社ブランドの安い商品を売る小売店がふえているそうだ。その商品の生産を請け負っている業者は薄利多売でぎりぎり採算がとれていたが、他店との競争でさらに売値を下げた小売店から実質的な値下げを要求され、売れば売るほど赤字となる事態になってしまった。かといって、そこから撤退すると、機械がとまり、たちゆかなくなる。切り詰められるところをと、人件費を削減せざるをえない。
 その業者で働く従業員は、安い給料をさらに下げられ、生活費を切りつめるため、スーパーで1円でも安くと、自分の給料が下げられるもとといってもいい自社ブランド品を、矛盾を感じながらも買わざるをえない。こうして、デフレ・スパイラルが進行するというものだった。
 最後に、5年前に自社ブランド品製造に参入したものの、このままでは持たないと撤退。会社本来の、種類の豊富さと開発力で生き抜いていこうとしているソースメーカーの話を取り上げていたのが、ちょっと救いだった。
 これから買い物をするときは、こんな話も念頭においてしようと思いました。

はらだ

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