運営委員のつぶやき

生島 嗣

NHKのETV特集が7月4日(日)午後10時から、90分間にわたり放映される。数人のHIV陽性者が取材を受けている。どこまで顔をだすのか、周囲の人たちはそれをどう受け止めるのか、ギリギリまで、ご本人と周囲の人の話し合いが続く。
 テレビで、HIV+という情報が流れることは、本人だけでなく、周囲の人たちにも大きな影響が及ぶ。制作者サイドもそれを見守るスタンスをとっているという風に聞いている。
 「ハートをつなごう」が放映された時にも、数人のお母さんから感想をお聞きする機会があった。もちろん、子供から感染を知らされた方々の声なのだが、普段、話さないでいたことを、話す機会になった。それは、子供との間であったり、家族の間であったりしたようだ。
 お茶の間に情報が入っていくことは、大きな力をもっている。だからこそ、本人と周囲の間で、その決定のプロセスを共有することが、とても大事なのだと改めて実感している。

生島

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