運営委員のつぶやき

矢島 嵩

先日、ハンバーグやメンチカツなどが有名なカジュアルな洋食屋さんにいきました。リーズナブルでおいしいとのうわさを聞いて、仕事帰りの遅い時間に一人 でいったのですが、料理が出てくるまでに30分近く待ちました。すっごくおなかがすいていたのと、終電の時間を気にしていたので、10分たったあたりか ら、時計を何度も見るようになり、けっきょく27分でようやくきました。カウンターで一人で食べる人が多いようなこの店で、27分はどうなんだろう、ラン チタイムはどうしているんだろうなどとあれこれよけいな心配もしたわけですが、出てきたものはすべておいしく、丁寧に作られているのがわかり、空腹は満た され、気分は落着きました(笑)。でも、タイミングもクオリティの一部をなしているの では?とも思うのです。

さて、今月の通院時の処方から抗HIV薬の1種類の形状が変わりました。以前は本当は冷蔵保存しなくてはいけないもので、でも常に冷蔵庫と一緒というわ けにはいかないので、持ち歩く時には保冷剤(ケーキとかについてくるやつ)を入れたりして工夫していました。中身の変質はそうそう起こらないにしても、カ プセルはブニョブニョにやわらなくなって、ピルケースの形状にそったかたちで隅っこに四角く張り付いていたりするのです。以前から錠剤タイプの常温保存可 能なものが待たれていたのですが、夏日が多くなる直前にようやく手に入ったというわけです。このタイミングだと、病院によって薬局によって在庫調整のため にこの夏もプニョプニョって人もアリなの?

何人かの陽性者同士でこの手の話題になったことがあります。製薬会社の製剤技術や生産ラインについてはもちろん、マーケティング戦略などといった「大人 の事情」はよくわかりません。ですが、少なくとも、待たされる側と待たす側の時間的な感覚は大きくずれているのだろうなと感じます。最近は患者も複数の情 報源を持つようになって、製薬企業の姿勢、最終ユーザーにどれほど目を向けていてるのかといったことをシビアに見るようになっているのだなーと感じます。 少なくともハンバーグよりシビアに判断しますよね。

矢島 嵩

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