矢島 嵩
実は、以前からユアン・マクレガーという俳優が好きです。
「トレイン・スポッティング」が鮮烈に印象に残っている人も多いでしょう。
アカデミー賞とかの演技賞なんかにはからんでこないタイプで、
たぶん専門家たちからは演技が高く評価されているわけではないと思うんです。
だけど、たくさんの主役をはっていて、
「ムーランルージュ」とか、
「ビッグフィッシュ」とか、
おとぎ話のような映画にはもってこいの
雰囲気と、瞳と、そして笑顔を持っているのです。
そして、「人生はビギナーズ」。
クリストファー・プラマー演じる75歳の父親から
ゲイであることをカミングアウトされる息子の役なのですが、
その瞳がいつ も潤んでいて、
悩んでいて、
考えていて、
そして優しいのです。
クリストファー・プラマーの名演を観にいったつもりが、
ユアン・マクレガーの瞳にノックアウ トされて帰ってきまちゃいました。
春ですネ~。