スタッフ日記

年頭のごあいさつ

皆さま、新年をいかがお過ごしでしょうか。

昨年、12月に熊本で開催された第39回日本エイズ学会学術集会・総会において、生島嗣は、学会賞「シミック賞」をいただきました。池上千寿子理事、市川誠一さんにつづき、社会系としては3人目の受賞となります。
この受賞は、社会系で活動する人たちに対する評価でもあります。学術集会の中では、現場でエイズ対策に従事する人たちの普段の活動が評価される機会がそれほど多いわけではありません。その重要性をあらためて認識してもらうという意味もあり、お受けすることにしました。

さて、2025年には二つの大きなプロジェクトが動いていました。

一つめは、LGBTQ+の人たちの医療アクセスの課題を改善するための「CONSENTプロジェクト」です。HIV診療において、医療拒否は今なお大きなテーマです。トランスジェンダーの人たちへの差別や、医療受診の際に当事者が差別を恐れて安心して受診できない状況は、決して他人事ではありません。

このプロジェクトでは、医療者・支援者向けの啓発動画を作成しました。専門家によるレクチャーだけでなく、LGBTQ+当事者の語り、HIV陽性者の語りも収録しています。LGBTブームの中でHIVの課題が抜け落ちやすい風潮もありますが、本プロジェクトでは、その両者を同時に扱っています。

医療・福祉関係者や関心のある個人の方もお申し込みいただけますので、ぜひ以下のサイトからお申し込みいただき、ご視聴ください。あと3〜4年は十分に活用できる内容だと思います。まずは3分間の予告編をご覧ください。

「日常診療・支援に活かすLGBTQ+とHIVの基礎知識」入門動画 予告編

公式Web
「日常診療に活かすLGBTQ+とHIVの基礎知識」入門動画

また、CONSENTプロジェクトでは、全国の団体や専門家の協力を得て、LGBTQ+当事者を対象にしたWeb調査を実施しました。回答者は、なんと2,700人にのぼりました。現在、報告書作成が最終段階に入っています。どうぞご期待ください。

そして二つめは、歴史アーカイブの動画制作です。こちらも、まもなく公開予定です。先行して、池上千寿子理事と生島が語る、ぷれいす東京誕生に至る当時の様子を収録した動画を限定で公開します。ここからご覧いただけます。

「ぷれいす東京設立と横浜国際エイズ会議開催〜1994年を振り返る」

また、1993年にHIVの告知を受け、当時20代〜30代だった方々と、久しぶりにトークする機会を持ちました。HAART療法が確立していなかった時代を、二人がどのように生き延びてきたのかを語っていただいています。この日本にも、治療に間に合わなかった人たちが大勢います。二人とともに、その人たちのことを偲びました。その予告編をご覧ください。

「サバイバーのストーリー」予告編

歴史アーカイブ・プロジェクトでは、近日中に7本の動画を公開します。ジャーナリストの宮田一雄さん、日本で最も早くHIV診療の専門外来を主導した根岸昌功さんのインタビューもご覧いただけます。今後も、テキストやビデオによる取材は続きます。ご意見があれば、ぜひお聞かせください。

昨年9月の新規ボランティア研修には、嬉しいことに、複数の20代の若者がスタッフとして参加してくれました。30年を超える私たちの活動を、ぜひ、次世代に引き継いでいきたいと思っています。どうぞ引き続き見守ってください。そして、ぜひ一緒に参加してください。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2026年元旦

ぷれいす東京ロゴ認定NPO法人ぷれいす東京
代表 生島 嗣
スタッフ一同

ぷれいす東京NEWS 2026年新年号より)
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生島

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