LGBTヒストリーブック。

一世紀にも渡るセクシュアル・マイノリティの権利回復に向けた運動の歴史を綴った「LGBTヒストリーブック」の日本語版が刊行されたのは2019年のことでした。
世界のLGBTの歴史を学ぶことができる貴重な一冊でしたが、つい先日、日本編が出版されました。
日本のLGBTの歴史を年代別に掲載しています。
編著は元東京プライド代表でもあった山縣真矢さん。
他にも多様なライターの方が執筆されています。
私が初めてゲイ・コミュニティと関わったのは1990年代初め。
当時札幌で活動していたゲイ・サークルに所属し、それがきっかけとなって東京や仙台などで活動を行っていました。
1994年の日本初のパレードに参加し、この冊子の中に登場するさまざまな事柄をリアルタイムで見て、そして経験して来ました。
埋もれかけていた記憶を呼び覚まされると同時に、そうした歴史の中で生きて来ていたことを実感しています。
私が所持していた当日の写真を何点か提供したり、経験を伝えるなどの協力をさせていただきました。
この中にはHIVについての記載もあります。
個人的には、1992年に当時アカーにいた「せかんど・かみんぐあうと」の大石敏寛さんから、ご自身がHIV陽性であることを直接打ち明けられたことが、HIVとの最初のリアルな接点でした。
そのちょうど10年後に自分自身の陽性を知るのですが、90年代当時のゲイシーンにおいて、何だか良くわからないけれど、暗雲が垂れ込めたような感覚を思い出します。
冊子の中ではぷれいす東京も登場します。
若き日の池上さんや生島さんの写真も掲載されていますし、この国が辿って来たHIV/エイズの道のりがわかりやすく書かれています。
400ページ弱もあるかなりボリューミーな一冊です。
読み応えがありますが、興味深い記事ばかりなのでサクサク読み進めることができると思います。
ぜひお手に取ってください。