スタッフ日記

一歩ずつ

あの日から僕の中の意識が変化しています。告知をされた時に、自分の命には限りがあるのだと確かに意識したことを覚えています。生まれ来るものに、必ず訪れるもの。そう感じてはいました。

そのことは事件や事故の報道を見るたびに、自分かもしれない…そう思っています。震災のことも大きな影響を与えましたが、ユッケ事件でもそのことを強く感じました。数年前の毒ギョウザ事件の時もそうでした。僕は人工透析を受けているので、そうなったら命はない。危機感を強く感じます。それと同時にお店を信じるしかないと言うのも現実。だからこそしっかりと見極めたり、選択するしかないと、改めて心を引き締めています。

ところで涙もろいのは、僕をご存知の方々には知れ渡っていることですが、昨日ふと、その度合いが増しているなぁと思いました。何でもないところで、急に涙がこぼれてきます。自分ではしっかりしているつもりでも、心の中は何かの騒ぎがある。東京に住んでいる僕ですらそうなのですから、被災地やその近くの方々はもっとそうなんだろうと想像しています。一歩ずつ歩んでいくこと。今日一日をしっかり生き抜くことしか、僕にはできない。そのことをもどかしく思っています。

さとう

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