スタッフ日記

30年の月日

エイズが世界的に知られるようになった1981年。あの時の衝撃は、僕の心に強く残っています。連日のようにテレビで報道されていましたし、海の向こうのゲイの話として言われていましたが、僕もゲイでしたから、自分の身にも…と思った瞬間でした。大学生の頃で、その頃はスナックでカラオケがはやり始めていて、寺尾聡の「ルビーの指輪」をよく歌ってました。洋楽ではAORというカテゴリーがもてはやされていました。松田聖子の全盛期で、角川映画も人気だったあの時代。

エイズの原因はわからず、ただただ怖がっていたあの頃。もう少し自分事として捉えていたら、HIV陽性になってなかったかもしれない…そう思います。30年経って、治療は進歩したけれど、世の中での恐怖心や無関心(怖いから触れないようにしている)を感じることがあります。HIV/エイズに関連している組織にいると見えにくいことですが、皆さんはどう感じているのでしょうか。予防をしないSEXをすれば、だれにでも繋がっている話。

その30年間をぎゅっと凝縮したようなシンポジウムが開催されます。是非足を運んでみてください。僕は仙台の「僕らの課外授業」のシンポジウムに参加しているため、行けないので残念です。

「AIDS at 30(エイズの発見から30年)」平成23年12月3日(土)13:25〜16:45 UDXシアター(東京・秋葉原)

さとう

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