スタッフ日記

Hello from DC, Part 3

 

オープニング・セッションというわけで、第19回国際エイズ会議は、22日に開幕しました。掲げられたスローガンは「Turning  the Tide Together(ともに潮流を変えていこう)」です。

ちょうど今年は4年に1度の大統領選挙の年で、アメリカでは政治を取りまく雰囲気や注目度が大きく違います。HIV/AIDS関係でも、先日オバマ大統領が、大統領レベルでは初めての国家戦略を発表したことが話題になりました。テレビを見ていても候補者や政党のキャンペーンCMが目につき、わたしも宿泊先から会議場へ向かう途中に通る住宅街で、票集めの活動をしている人たちに「あなたはここの地区の有権者?」と何度か声をかけられました。
 

DesmondTutuオープニング・セッションがあった日の昼間、ワシントン・モニュメントで「Keep the Promise on AIDS」と題された、HIV/AIDSの活動家らが、政治などの指導者に対しHIV/AIDS対策へのコミットメントを求めるともに自らのさらなるコミットメントを表明する集会と行進がありました。この場所は1963年に人種差別撤廃を求める公民権運動のワシントン大行進(マーティン・ルーサー・キングJr.牧師の演説「私には夢がある~」で知られる)が行われた場所でであり、イベントの資材にはキング牧師がフィーチャーされていて、イベント中に公民権運動の賛歌「We Shall Overcome」を参加者全員で歌ったり、南アフリカのアパルトヘイト政策撤廃運動の指導者だったデズモンド・ツツ元大司教が登場したりするなどし、とても盛り上がりました。

おーつき

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