スタッフ日記

Rainbow Nation

マンデラ 自由への長い道」を観てきました。昨年他界した南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領の自伝をもとに作られた映画です。

1990年代、南アフリカ政府が外圧によりアパルトヘイト(人種隔離政策)を撤廃するに際し、人口割合で少数派の白人は、多数派である黒人に選挙権などを与えると、これまでの白人至上主義に対する復讐に遭うことを恐れ、1960年代から長年投獄していたマンデラ氏らアフリカ民族会議のリーダー達と交渉することを選びます。すり寄る白人政権に対し強固かつ攻撃的な態度をとることを求める人も少なくなかった有色人種の層に対し、マンデラ氏は、「復讐からは何も生まれない、赦すことから希望がはじまる」と語りかけるのでした。

 

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MarriageEquality今年の初め、アメリカ国務省のプログラムに参加し、アメリカのワシントンDC~ニューヨーク・シティ~アトランタ~オースティン~サンフランシスコの5都市をめぐる研修に行ってきました。

サンフランシスコでは、全米で初めて同性間の結婚を認めた日の10周年を記念して、レインボーカラーにライトアップされた市庁舎でセレモニーが開催されていました。
全米フットボールリーグ(NFL)のドラフトを控えていた、大学アメフトのスター選手がゲイであることをカミングアウトしたことも話題になりました(その後5月のドラフトでセントルイス・ラムズに指名され、秋からNFL初のオープンリー・ゲイの選手とプレーすることが内定)。

MLK2月はアメリカでは黒人歴史月間にあたります。
1960年代には南アフリカのアパルトヘイトを批判しながらも一方で国内の人種差別問題を抱えていたアメリカでしたが、公民権運動のワシントン大行進およびマーティン・ルーサー・キング牧師の演説「私には夢がある」から昨年で50周年。キング牧師の生まれ育ったアトランタでは、当時若くして公民権運動に身を投じていた活動家らが、人々がその属性などにより不利益を蒙ることのない公正な社会の実現を求め、今も活動を続けています。

人種差別に反対する運動の象徴的存在であったキング牧師ですが、最晩年には貧困問題に尽力し、黒人・白人すべての人種の貧困・労働問題に社会の関心を向けさせようとしていました。

 

あ、そういえば、こんなイベントが開催されるらしいですよ!←

おーつき

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