陽性者と家族の日記

ワクチン接種で分かる不都合な真実

ワクチン接種はイギリスでも日本でもホットトピックになっています。
私は、なるべくワクチン接種に関する話題は避けるようにしています。
というのも、陽性者特有の事情があるからです。

イギリスの場合、陽性者が優先接種の枠に入っているため、
同世代よりも2か月ぐらい早く接種完了しているためです。
通常は年齢順に接種するので、自分の年齢の時期よりも早く接種すると、
医療従事者でない限り、あきらかに何らかの基礎疾患を抱えていることがわかってしまいます。

で、これを隠すのが結構、難しい。
1回目と2回目の接種がイギリスでは12週間空くので、
これも計算しないと、齟齬が出てきます。
また、あとから39歳以下へのアストラゼネカのワクチン接種を停止したせいで、
優先枠でアストラゼネカを接種した39歳の私の説明と齟齬が出てきてしまいました。
また、あとから1回目と2回目の接種を一緒に予約できるようにシステムが変わったので、
その点でも、私の説明と矛盾してしまうのです。

ついに、友人に陽性であることを打ち明けることになりました。
仲の良いゲイの友人なので、特に問題はなかったのですが、
ワクチン接種で分かる“不都合な真実”には、神経をすり減らします。
ちなみに、強制ではないですが、会社にも接種の状況を報告することになっており、
その時にも気を遣うことになります。

日本で陽性者が接種の優先枠に入るのか把握していないのですが、
接種会場で陽性であることを告げるときに、
地元の会場だと周囲の目を気にすると思います。

陽性だけでなく、基礎疾患に関すること、そして接種するかしないかは
とてもセンシティブなことですので、
ぜひ、気配りのある制度設計になることを期待します。

ひろき

陽性者と家族の日記 へ