アンビバレント
7か月ぶりの日記です。
日本のパンデミックはさらに加速し、加えて列島は猛暑のまっただ中…
厳しい状況にありますが.. お元気ですか?
去年の夏の日記にも書きましたが、真夏は50mの屋外プールで泳げるお楽しみがあります(今年もすでに何回か出かけました)
いろんな食べものがおいしいのも、夏の大きなよろこび!(^^)
☆枝豆☆
青果店の店先に”枝豆”が並んでいる風景も この季節ならでは。
見かけるたびについつい買ってしまいますw
成熟していない大豆の青豆のことを枝豆と呼びますが…ホントに枝の先に鞘(さや)がついてる !
<写真>
僕が住んでいる場所では、あらかじめ切り取って売られる場合がほとんど。
「大豆って…もともと、こういう植物なんだー」と 目にするチャンスは貴重です。
子供のころから”枝豆”には慣れ親しんできているはずなのに…自分の中にある先入観にジャマされてるのか…
「木を見て森を見ず」ではないですが、ふだん いかに”個”ばかり見て”群”を見落としているか、思い知らされます。
☆サイレントマジョリティ☆
アイドルヲタ(坂道系)としては…平常であればまっさかりのスタジアム、ドームライブが…
今年もダメかあ、という残念な気持ちでいっぱい。
正確に言えば…人数制限の上で、大規模会場のライブは開催される予定です(現時点での発表による)
ただし、場内での発声は一切禁止。
自分の推しメンを「ちょ~ぜつかわいい 〇〇!」って騒ぐことは厳禁です。
マスク着用で空気の入ったスティックバルーン(細長い風船)を無言で…両手で叩いてリアクションを示す…
というのが2021年夏、日本でのライブの楽しみ方。
若い人たちのコロナ感染やワクチン接種がいきわたっていない現状を考えれば、まあ仕方ないんですけど。
でも、みんな…これで…ホントに”心から楽しい”って思えてるの?(^^;
☆コール&レスポンス☆
音楽業界では「みなさ~ん、盛り上がってますか~!」「いえ~い!」というようなアーティストと観客のかけ合いを”コール&レスポンス”と言います。
もともと…”コール&レスポンス”という言葉は…誰かが声を上げたら、その声に反応して「どうしましたか?」と返してくれる一連のやりとりのことを意味していました。
声を発した側は誰かに何かを求めているからこそ声を上げたわけで、それを聞いた側が何らかのリアクションを返してくれる…そこで、はじめてコミュニケーションが成立します。
☆レスポンスの能力☆
日本語の「責任」は、たいていの場合、英語で「Responsibility(レスポンシビリティ)」と翻訳されています。
でも、意味としたら”義務”に近くて….”そうするのが当然”という精神的な”圧力”のニュアンスが強い「責任」。
相手の呼びかけにレスポンス(応答)する能力がどこまであるのかどうかを示す「Responsibility」との間には、実はかなりの隔たりがあることに…最近、気がつきました。
(個人的には、日本人が好んで使う「責任」は「Responsibility」よりも「Commitment」の方がより近いニュアンスを含んでいるのでは?と思えるケースがたくさんあります)
僕は仕事で英語を使う機会がありますが..自分の頭の中に浮かんでいるものと、相手が思い描いているものが本当に同じなのかどうか…
「責任」という言葉を”自分の責任をもって”きちんと使えていないのだとしたら、それこそ問題 !
より慎重に、新しい世の中の流れがもたらす考え方にも、もっと敏感にならないと…と痛感します。
“違う文化をもった国の言葉だからこそありがちな問題、なんじゃね?”
と思われがちですが、
いやいや….同じ日本語同士でも…ひんぱんに起きているんじゃないですかね…特に最近は?
☆最初から違ってるんだしね☆
「緊急事態宣言」や「新規感染者数」という、毎日耳にする言葉…
人によって違った解釈をしているのはまちがいないから…みんな混乱して”コール”し、誰かから…答え合わせの”レスポンス”が欲しくてたまらない人たちが、たくさんいるのではないかな。
枝豆、と聞いて…”カットされた冷凍枝豆”しか見たことのない人が世の中の大多数であっても、真っ先に“房についたままの枝豆”を思い出す人だって、ある程度の数はいる..それと同じことではないか、と思います。
だからこそ、自分とそれ以外の誰かとの違いに気がついたとき…
しんどい夏の暑さも手伝って…安易に自分の感情をぶちまけて”ケンカ”することのないような冷静さ…”ステイクール”でいる能力、がすごく重要になってくるんじゃないか、と感じます。
身体障害者であるHIV陽性者と、そうでない人たちの、新型コロナ(SARS-COV-2)への受け止め方は かなり違うでしょう。
もちろん、同じHIV陽性者の中でも…意見はさまざまなはずです。
セクシャリティやジェンダー、年齢や暮らしている場所、その人の現在の経済的な状態によっても考え方は変わるだろうし…
もともと、みんなバラバラなんだしね…
だからこそ、現在、お互いの立ち位置が完全に一致しているわけではないんだ、ということを前提にしないと何も始まらない。
そこからスタートするからこそ、の”コミュニケーション”。
対立や衝突の繰り返しで余分な体力を消耗してしまうくらいバカげたことはないだろうな、と。
☆アンビバレント☆
1年半前…世界的なパンデミックが始まった直後(2020年3月)、僕はこの日記の自分のページに
「なるべくいつもと同じ調子で 前を向いて進んで行きませんか」
と書きました。
気持ちは、今でもその時と大きくは変わっていません。
仕事の同僚から「(落ち着くまで)数年かかるぞ」と言われ覚悟していたこともあり、1年半たった現状…
まあこんなもんだろうな、と思っています。
数年後、数十年後にまた別のウィルスによるパンデミックや、さまざまな自然災害に襲われるかもしれない。
その時、今よりももっと高齢になって体力の衰えた自分がどう立ち向かえるか、闘って、生き残る努力ができるのか…
新たな課題は、探せばいくらでもあります。
ただし…
SARS-COV-2のパンデミックが起きたことで…”グローバル化”ってこういうことなんだ、と改めて実感できたこと…
収穫、とまでは言いませんが、自分にとっての大きな発見でした。
ものごとには利点(Bright side)と欠点(Dark side)があり、どちらの視点で見るかでものの見え方が変わってきます。
僕がHIV陽性でなかったら…
ウィルスとバクテリアの違いに興味すらもたなかっただろうし、自分で勉強する機会はなかったと思う。
食べ物や運動に気をつける機会もグッと減っていたでしょう。
いろいろな人たちの”ふるまい”に触れ、現在ある自分が…HIVの感染が判明してからの16年、で作られてきたことは間違いないです。
だからこそ、やっぱり…どんなときでも…可能な限り、いつもと同じ調子で、前を向いて進んで行きたい。
新しい何かにめぐり合える明日があるなら、常に感謝し続けて迎え入れたいし…うん、長く続いてほしい (^^)
2021年8月1日の日本…
東京オリンピックも中盤にさしかかり、けれど…国をあげてのお祭りムードにはほど遠いかな(と、自分には思えます)
TVやネットではいつもどおりのスポーツ中継が行われ、その一方でSARS-COV-2(デルタ株)の感染が爆発的に広がっている…らしい…
と、同じメディアが報道している状況って…なんだかなー
このタイミングだからこそ、3年前の夏のこの曲を…