陽性者と家族の日記

少女A

この度の大雨による被害を受けられた方々に
お見舞い申し上げます。

先々月に高齢の父が怪我をして高齢の母が
父をフォロー出来ないと悲鳴を上げていると
きょうだいから連絡があり、今現在一番身軽が僕が
実家に戻り両親の生活のお手伝いをしてきました。
僕が実家に戻った時は、父は危なっかしい程元氣でした(;´∀`)
7月の殆どを実家で両親と過ごして「あぁ両親も年齢(とし)だし
僕も歳を重ねているし、そろそろ実家に戻ろうかな」と思いました。
>地方出身の僕の年代の方が結構切実に考える事ではないでしょうか。
でもね、でもね、
市役所にも保健所にも病院にも顔見知りがいる訳ですよ。
今回、父の担当ケアマネージャーさんが同級生の妹さんで
僕は記憶曖昧なのですが、彼女は僕を覚えていて…
大汗をかきました。だって僕がピンクレディーを踊ったり
友人達からオカマと呼ばれていた事を(恐らく)知っている訳です。
もう、背筋が凍りました。
30年振りに生まれ育った土地に戻るってこういう事かって
思い知らされました。
友人を始め親類縁者などなどもろもろ30年前迄お世話になった方々は
30年前の僕と今の僕を一気に繋げる訳ですから
あまり思い出したくない事も一気に思い出し口にするんです、きっと。
都会では、あまり他の人へ過剰な干渉や興味は持ちませんが
地方の田舎では、他者への干渉と興味は強く容赦なく懐に入ってきます。
でも、そういう所が有り難くて人の暖かさを感じる時もあるんですけど、ね(^_^;)

話しを戻して、公共機関を始め町の至る所に顔見知りが多いので
急病の時に公立病院に受診したらHIVの事が知られ、それが職員間の茶飲み話になり
家族に話し「え、そいつ私の同級生じゃない?」となるんじゃないかとか、
バスや新幹線を利用する時に障害者手帳を提示したら
車掌さんやみどりの窓口の方が同級生や後輩とかだったりしたらどうしようとか、
市役所で諸々の手続きをする時、福祉課の担当の方が母の友人のお子さんで
お互い顔を知っていたらとか、
結婚する氣あるの、しないのとか言われ女性を紹介されてワチャワチャしたりとか、
もう不安は尽きません!!
都会ならその他大勢のひとりで特に別に特別じゃないどこにでもいる存在なのに
田舎ぢゃ、そうはいかない。私は私!関係ないでしょ!と言えない…家族が親戚が側に居るから。
ここまでこんなに不安なら…実家に戻るのは…あぁ覚悟がない俺です。

いやぁ、長い日記になりました。

IHO 拝

IHO

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