陽性者と家族の日記

大家さんが他界

私が部屋を借りている物件の大家さんがなくなりました。
確か、100歳近かったのですが、
パンデミック前までは、同じ建物内に、住んでいました。

大家さんはコロナ禍前の時点で、93歳の英国人で、
一人暮らしをしていました。
すごく親しかったわけではないのですが、
よくテレビで国際政治に関するニュースを見ていたのを覚えています。

一度、大家さんが自分の人生で一番喜んだ出来事として、日本が第二次世界大戦に敗戦したこと、
と挙げて、すごい英国式ブラックジョーク、だなとドン引きしました。
よくよく話をきいてみたら、当時、ケンブリッジ大学の学生だった大家さんが、
戦争が長引けば徴兵制のために、
出征しなければいけなかったそうで、それを避けられたのが嬉しかった、のだと。
いまとなっては、私のイギリスでの生活のかけがえのない思い出です。

合掌

ひろき

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