陽性者と家族の日記

再会

 キャラメルボックスという劇団の芝居を観た。
 この劇団は、今から十数年前、私がまだ学生だった頃、ほぼ毎演目観ていたほどお気に入りだった。

 少し前、物置で探し物をしていたら、偶然にも1991年に観た演目のパンフを発見。それからしばらくして、全国公演があることを知り、懐かしさと不思議な偶然を感じてチケットを取った。

 干支が一回りもしてしまっているから、あの時の感動は味わえないのじゃないかととても不安だった私。でも、歳月の流れは感じたけど、ギャップや違和感は感じなかった。感じることは十数年前とはもちろん違うだろうけど、やっぱり新鮮な感動とさわやかな高揚感があった。

 芝居の内容にも時の流れが関係しているのだけど、私の時間も流れているのだけど止まっているとも感じられるような、なんだか不思議な体験だった。

 

 

つばさ

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