陽性者と家族の日記

初心

感染発覚、間もない人と話をする機会があった。
自分が判った直後は、とてもオロオロして
ほかの感染者の人と話をする余裕などなかったが。

その人が穏やかな口調で
「これが夢だったらいいのに」と言った時、
自分が無意識に思わないようにしていた
記憶を、引き出しから引っ張り出された
気持ちになった。
感染を知ってから一年ほど経って、それなりに
落ち着いてたと思っていた自分の感情が
にわかに荒ぶってくるのを感じた。

初心に帰るって、大切かな?と思った。
彼と話したことは自分にも、ためになった。

ガジ

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