陽性者と家族の日記

セミ列車

とある通院日、いつものように通勤電車に乗り込むと
「ジジジ・・・・」とセミの鳴き声。
見回すと子供も数人乗っていたので
セミ取りでもしたのかな?と巷の夏休みを感じていた。

30分くらい経って、たまたま目の前の人が
降りたので、座席にありつけた。
ふと腰掛けようとした瞬間、なんとその「セミ」は自分の
スーツの上着についてきることを発見!!
予想もしない展開に取り乱してしまい
こともあろうか、とっさにセミを振り払ってしまった。

そうしたら、セミは元気良く車輌内をジジジと鳴きながら
飛び回り、満員電車は恐怖のセミ列車と化してしまった。
いろんなところで悲鳴が飛び交う中、
「ごめんなさいぃ・・・・」と何度も心でつぶやきながら
寝たふりを決め込んでしまった。
旅は道連れとはいうものの、
駅間の長い田舎の電車なので、次の駅までの約10分間、
居合わせた人に真夏の恐怖体験を共有させてしまった。
その時間がいつも以上に長く感じるもので。

ホント、ごめんなさい。
どうやらセミを連れてきたのは、自分だったようです・・・・
動揺してCD4が下がってるかも?!

ガジ

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